この絵、野菜で描きました。規格外野菜の価値をアートで問い直す

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ITOCHU SDGs STUDIO

伊藤忠が運営する「ITOCHU SDGs STUDIO」(港区北青山)では、「規格外野菜」の価値を問い直す「アートな青果展」が開催中だ。

彫刻・絵画・写真・音楽・物語・言葉の6つの角度から展示を行っている。

「規格外野菜」は本当に価値が低い?

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ITOCHU SDGs STUDIO

野菜をはじめとした農産物は、取引や流通を円滑に行うために、重さや色、形といった等級付けがされている。

規格からはずれた野菜は「規格外野菜」と呼ばれ、流通をさせても採算が合わないなどの理由で廃棄され、価値が低いものとみなされている。

厳しい規格は、大量生産・大量廃棄の動きを産んでいる側面があることはよく知られているが、同時に、規格から外れた野菜が安い値段で市場に出回ると、規格を通った野菜の相場感が崩れ、農業関係者の収益が下がってしまうという複雑な問題もある。

こうした問題を抱える「規格外野菜」の価値を問い直す展示が、「アートな青果展」というわけだ。

アート作品は購入可能。売上は寄付に

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「色を感じる 絵画」

ITOCHU SDGs STUDIO

会場では、6名のアーティストにより製作されたアートを楽しむことができる。

使用されているクレヨンや絵の具などの画材は規格外野菜を使って作られており、絵画は野菜とともにセットで販売される。

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「個性を奏でる 音楽」

ITOCHU SDGs STUDIO

また、規格外野菜を半分に切り、その断面を音楽に変換して作曲された音楽に耳を傾けることができる展示も。

世界に一つしかない野菜からどんな音色が奏でられるのか、わくわくする。

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ITOCHU SDGs STUDIO

好きな野菜を選んでブースで写真を撮ると、自分が規格外野菜に変身できるという不思議なコーナーもある。

撮影した写真は額装されて、タイトルまでつけられる。そのほかにもユニークな展示が多いので、子どもと一緒に楽しみながら食育の勉強をするのもおすすめだ。

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ITOCHU SDGs STUDIO

また、「アートな青果展」で展示されるアート作品と規格外野菜にその場で値付けし、購入ができる「青果店コーナー」なるものも設けられている。

売上は、仕事がない人や働きづらさを抱えている人と、人手不足の農業をつなげる活動を行う「NPO法人農スクール」に寄付される仕組みだ。

ちなみにこの団体が、展示に使用する規格外野菜を提供しているという背景がある。

サステナブルなフードの提供も

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ITOCHU SDGs STUDIO

展示を見てお腹が空いたら、エシカルな食材でお腹を満たしたい。

同会場では、サステナブルな「食」を提供する「ITOCHU SDGs STUDIO RESTAURANT 星のキッチン」と、規格外フルーツを使用した「Doleフルーツスマイルスタンド」が登場するので、一緒に楽しむのがオススメだ。

さまざまな角度から規格外野菜を取り上げたこの展示は、無料で楽しむことができる。開催期間は9月18日(月・祝)まで。


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