※本記事は、2017年8月9日に公開した記事の再掲です。
National Archives
78年前の今日、1945年8月9日、米軍は長崎に原爆を投下した。3日前の広島に続いて —— 。
「ファットマン」「リトルボーイ」で知られるこれらの原子爆弾は、日本の南、北マリアナ諸島のテニアン島にあるノースフィールド飛行場で積み込まれた。
これまで、原爆が投下される前の様子はあまり知られていなかった。
Business InsiderのMilitary&Defenseチームは、AlternativeWars.comがまとめた投稿を参考に、これまでに公開されている画像を集めた。
これは、核兵器が実際に使用された、唯一の事例の貴重な記録だ。
現代史における最も重要な瞬間に備える人々の姿を捉えた画像を、紹介しよう。
長崎に投下された原爆「ファットマン」のケーシングをチェックする米兵。テニアン島では、複数のテスト爆弾が作られた。起爆装置がない点を除けば、実際の爆弾と何ら見分けはつかないだろう。
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Source: National Archives
写真左は、地球物理学者でマンハッタン計画にも参加していたフランシス・バーチ。後に「リトル・ボーイ」となる爆弾ユニットに印をつけている。それを隣で眺めているのが、後にノーベル物理学賞を受賞するノーマン・ラムゼイだ(写真右)。
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「ファットマン」にシーラントを塗る技術者。これは、爆弾の破壊力を最大化するために行う最終段階の準備だ。
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兵士や労働者は、「ファットマン」の先端部分にそれぞれの名前やメッセージを書き込んだ。
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近付くと、くっきり文字が見える。
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輸送用トレーラーに積み込まれた「ファットマン」が最終チェックを受ける。
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その後、爆弾はシートで覆われ、テニアン島のノースフィールド飛行場に移された。
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飛行場に着くと、「ファットマン」は専用ピットの上に置かれた。その後、爆撃機に積み込まれ、長崎に投下された。
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「ファットマン」と「リトルボーイ」の専用ピットはそれぞれ、約2.4メートル×3.7メートルの大きさで、現在も記念碑として島に残されている。
(L) National Archives/ (R) Jeffrey Tripp/FLICKR
Source: National Archives, Jeffrey Tripp/FLICKR
爆弾はトレーラーに載せられたまま、油圧リフトを使ってピットへ降ろされた。
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広島に投下された「リトルボーイ」の最終チェックを行う作業員。セキュリティ上の理由からシートで覆われたままだ。「リトルボーイ」をピットに降ろす作業は、3日前に行われた「ファットマン」とほぼ同じ手順で行われた。
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「リトルボーイ」の準備が整うと、B-29爆撃機「エノラ・ゲイ」は反転し、ピット上に移動。
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シートが外され、爆弾を搭載する準備が整った。
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油圧リフトを使い、「リトルボーイ」が慎重に持ち上げられる。エノラ・ゲイの下部から搭載された。
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爆撃機に積み込まれた後、再度、最終チェックが行われた。
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ここから「リトルボーイ」と「ファットマン」はそれぞれ広島、長崎に運ばれ、投下、爆発した。8月15日、日本はポツダム宣言を受け入れ、降伏する意思を示した。正式文書への署名は9月2日に行われ、第二次世界大戦が終わった。
写真左が8月6日の広島、写真右が8月9日の長崎。チャールズ・レビー(Charles Levy)が撮影した。
AP
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準備と原爆搭載の様子を捉えた動画も存在する: