2008年の金融危機を予測したデビッド・ローゼンバーグ氏が再び警告…イールドカーブと景気先行指数は景気後退を示唆

デビッド・ローゼンバーグ

デビッド・ローゼンバーグ。

Gluskin Sheff

世界経済が不況に陥る直前の2007年10月9日、デビッド・ローゼンバーグ(David Rosenberg)氏は連邦準備制度理事会(FRB)のエコノミストや調査チームのメンバーを前に、まもなく不況が到来する理由を詳しく説明した。

当時、メリルリンチ(Merrill Lynch)の北米チーフエコノミストだったローゼンバーグ氏は、米国債のイールドカーブやコンファレンス・ボード(全米産業審議会)の景気先行指数といった古典的なシグナルはすべて景気後退を指し示していると語った。さらに、住宅市場のバブルも崩壊しようとしていた。

しかし、当時の経済は順調で、FRBは2006年夏に利上げを終了していた。ローゼンバーグ氏によれば、会場は笑いに包まれたという。

「FRBの会議の責任者に『ローゼンバーグさん、S&P500が今日史上最高値を更新したことをご存じですか』と言われました。そして、その2カ月後に不況が始まったのです」

FRBはこの話に対するコメントを拒否した。

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