Meta
メタ(Meta)が運営する新しいSNS「Threads(スレッズ)」は爆発的な勢いでスタートを切ったものの、デイリーアクティブユーザー数(DAU)はその後、推定70%減少している。だが、多くのインフルエンサーやブランドはこの新しいSNSで依然として活発に活動していることが、センサータワ(Sensor Tower)の最新データにより明らかになった。
Threadsは7月5日にローンチし、最初の1カ月で1億5000万以上のダウンロード数を記録した。いち早く利用し始めたユーザーの中には、インフルエンサーマーケティングの専門家やクリエイター、ブランド企業も多く含まれていた。
インフルエンサーマーケティングプラットフォームのアイジア(Izea)による最近のレポートによると、TikTok(ティックトック)、YouTube(ユーチューブ)、Instagram(インスタグラム)など他のプラットフォームをすでに利用していたインフルエンサーたちがThreadsにいち早く登録した。
実際、同調査に回答したインフルエンサーの54%が、すでにThreadsにスポンサードコンテンツを投稿していると答えている。
例えばクリエイターのクリステン・ブスケット(Kristen Bousquet)は、ブランド企業から報酬を得て特定のサービスや商品を宣伝しており、すでにThreadsが新たな収入源になっている。アイジアのレポートによると、インフルエンサーの3分の1が近い将来スポンサードコンテンツを投稿する予定があると答えていることから、この傾向は今後も続くと予想される。
アイジアはThreadsがローンチから最初の10日間でどのように進化したかをより深く理解するために、7月15日と16日の両日にわたってアメリカのSNSユーザー1230人を調査した。うち29%がインフルエンサーだった。調査対象者のうち45〜60歳は約30%、18〜44歳のZ世代とミレニアル世代は約45%を占める。
アイジアのレポートから、特に注目すべきポイント4つを以下に紹介する。
- インフルエンサーがThreadsに集まった。調査対象となったインフルエンサーの約61%が、サービス開始後10日以内にThreadsに登録したと回答している。アイジアのデータによると、インフルエンサーやコンテンツクリエイターは、インフルエンサーではないSNSユーザーよりもThreadsに参加する傾向が強かった。
- 報酬制のスポンサー付き投稿がThreadsに進出している。アイジアの調査によると、84%のSNSインフルエンサーがThreadsへの投稿を収益化することに前向きで、54%のインフルエンサーが同アプリに報酬付きのブランデッドコンテンツをすでに投稿している。近い将来Threadsで報酬付きのスポンサーシップを計画しているインフルエンサーも約30%いた。
- しかし、Threadsの利用率は低迷している。アイジアの調査によると、Threadsを今も積極的に使っていると答えたユーザーはわずか21%だった。実際、新規ユーザーの24%が、Threadsのローンチから10日以内にアカウントを停止または削除したと回答している。
- 日常的に利用しているユーザーやインフルエンサーの中には、Threadsに懸念を抱いている人もいた。アイジアの調査では、Threadsユーザーの約50%が、メタがThreadsを所有していることがアプリの評価に好影響を与えていると回答している一方、メタの所有であることが懸念になっていると回答したユーザーも28%いた。調査対象者の懸念事項のトップは、プライバシーとデータセキュリティの問題だった。