デスク作業をしていると、いつの間にかモノの置き場所がなくなっていることがある。
使ったものをその都度片付ければ良いだけの話ではあるが、それを習慣づけるのはなかなか難しい。
苦手な片付けを身につけるために小物置き場を用意したところ、これが思いのほか効果があった。
2つの廃材で組み立てるツールトレー
「[Re-] ツールトレー」 1870円(税込)
撮影:シラクマ
「[Re-] ツールトレー」は、文房具でおなじみの「コクヨ」と、町工場の職人技を活かしたアイテムを展開する「足立道具店」の共同開発によって生まれたアイテムだ。
本体は2つのパーツから成り立っており、それぞれが通常であれば廃材とされていたものを再利用している。
撮影:シラクマ
鮮やかなカラーが映えるこちらは、事務作業などで目にすることも多いフラットファイルの廃材。
撮影:シラクマ
裏返してみると、表面とカラーが違うことが分かる。生産過程で生じるB品を2枚重ねることによって、トレーとしての強度を高めているのだそうだ。
実用的な話だけでなく、ベースの鉄材と接する裏面をグレーにしたことにより、紙と鉄という異なった素材をシームレスにつなげることにも成功している。
撮影:シラクマ
トレーの土台になっているのは、足立道具店のデスクの廃材。町工場の技術で作られた質実剛健な佇まいが美しく、プロダクトとしての完成度を上げてくれている。
折り曲げて組み合わせるだけ
撮影:シラクマ
フラットファイルを折り曲げ、鉄材を差し込むだけでトレーは完成する。
簡単なつくりではあるが、他では見かけないデザイン。デスクに置くと、インテリアとしてアクセントになってくれる。
目に入り、手の届く場所にまとめる
撮影:シラクマ
鍵を置いたりメガネを置いたりと色々な使い方をしているが、最近は使用頻度の高いペンを2本置いておく場所として使っていることが多い。
鉄材がトレーを2分割してくれるため、なんとなくで置くだけで綺麗に収まるのが心地良いのだ。
撮影:シラクマ
実際に使い始める前の私なら、そんな小物を置くためだけのトレーが必要なのか?と疑問に思うかもしれない。
「必ず要るわけではないが、それだけのためにトレーを置く価値はある」と今の私なら答えるだろう。
デスクの上が散らばるとき、私の場合は書類のような大きなものではなく、ペンやイヤホンといった頻繁に使う小物を手の届く場所にキープしていることが多い。
だからこそ、そういった小物類が目に入り、手の届く場所にまとまっているというのが、デスク環境を整える上で大切だったのだ。
撮影:シラクマ
実際、作業が忙しくなると散らばってしまうこともあるが、以前に比べれば綺麗な状態を維持できる期間が確実に増えてきている。
廃材を利用していることもあり、こちらのシリーズの発売は数量限定。今では手に入りづらくなってきているため、この習慣を続けられるようにという想いも込めて大切に使い続けていきたい。