アウトドアアイテムは日常ではあまり使う機会がなく、結局数回しか使わずに家の収納スペースを圧迫することになりがちだ。
中でもシュラフ(寝袋)はかさばるし、ダニやカビの防止のために通気性のよい場所に保管しなければならないなど収納にも気を使う。
そんなときに見つけたのがスノーピークのシュラフ「ssシングル」だ。
使わないときはクッションになるシュラフ
スノーピーク「ssシングル」 税込み6600円
撮影:森亮太
スノーピークのssシングルは、付属の袋に収納してクッションとして使えるシュラフだ。
撮影:森亮太
収納時は厚みのあるクッションになり、座椅子の腰部分にあてがったり、壁に寄りかかって座るときにちょうどよい厚さと大きさだ。
カラフルな色使いが多いアウトドアアイテムだが、このシュラフは主張の少ないグレーで、インテリアとも馴染みやすい。
普段からクッションとして使っていれば押入れなどの収納スペースを圧迫しないのが嬉しい。
撮影:森亮太
チャックを閉めたときのサイズはシングルベッドより少し小さい程度で、身長178センチの私が入ってもサイズには余裕があった。アウトドア好きとしてはこの包まれている感覚がなんとも落ち着く。
使用する際の快適温度は13℃で、下限温度は5℃。標高の高い場所や寒い季節には適さないが、私は暖かい季節しかキャンプをしないので今回はssシングルをチョイスした。
撮影:森亮太
このシュラフは封筒のような形をしたタイプで、頭まですっぽりと覆うマミー型と呼ばれるタイプと比べると防寒性は劣る。
しかしこの封筒型の利点は、比較的値段がリーズナブルで、チャックを全て開ければ掛け布団としても使えうことができる点にある。
チャックを開けるとシングルベッドから40センチほどはみ出す大きさになり、セミダブルベッドくらいまでだったら掛け布団として使えそうだ。
肌触りはサラサラしていて、エアコンの効いた部屋で寝るときの掛け布団としてもちょうどよかった。
エアコンが効きすぎた時や、季節の変わり目で急に寒くなったときに、押入れから羽毛布団を引っ張り出すよりも、普段からクッションとして居間に置いてあるこのシュラフをサッと展開するほうが手間も少ない。
撮影:森亮太
シュラフには小物を入れるためのポケットがついていて、収納袋を入れておけばシュラフとして使うときに袋をなくす心配もなくなる。
しまうのには若干のコツがいる
撮影:森亮太
難点を挙げるとすれば、収納袋に収納する際に若干のコツが必要な点だろう。
中綿がみっちり詰まっているので、適切に畳まないと収納袋に入れにくい。
撮影:森亮太
付属の説明書に記載されている通りに畳めば入りやすくなるが、どうしてもチャックを閉めるときは少し力を入れてシュラフを袋に押し込む必要がある。
また、シュラフは中綿が潰れすぎると弾力を失い、保温性能が落ちてしまう。
クッションとして使うときは、椅子の座面に敷いて使うなどの毎日長時間潰される使い方は避けたい。
スノーピークの「永久保証」で修理してずっと使える
撮影:森亮太
経験上、シュラフはチャック部分の破損と尖ったものによる破れが多く、使う頻度が増えるとそうした破損が心配になる。
しかしこのシュラフに限らずスノーピークの製品は、「永久保証」されている。
この場合の「永久保証」というのは、製造上の欠陥が原因の場合は無料で修理または交換が可能で、その他の場合には適正な価格で修理を依頼できるということだ。
さらに修理のほかにも、シュラフのクリーニングやテントの乾燥などのケアを有料で依頼できるサービスもある。
普段使いや来客時、アウトドアはもちろん、災害への備えとしてもシュラフが居間にあるのは安心感があるし、ダニやカビや虫食いなどでダメになってしまうのも防ぐことができる。
キャンプの時にだけ取り出して、破損したりカビたりしたらすぐ捨ててしまうような使い方をするのではない運用ができる、サスティナブルなアイテムだと思った。
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