空を横切るペルセウス座流星群の流星。ウェストバージニア州スプルースノブで。
NASA/Bill Ingalls
- ペルセウス座流星群は8月13日にピークを迎える。
- NASAの専門家、ビル・クックがInsiderに流星群について語ってくれた。
- 2023年に流星を見る一番のチャンスだ。ペルセウス座流星群を見る方法と予想されることを紹介しよう。
ペルセウス座流星群は、毎年必ず見られる天体イベントだ。ペルセウス座流星群は、1時間あたりの流星数が多く、夜空を横切る壮大な火球で知られている。
アメリカ航空宇宙局(NASA)流星環境室主任のビル・クック(Bill Cooke)はInsiderにこう話した。
「今年流星群を見たいなら、最も快適で、たくさんの火球が見られるでしょうから、(ペルセウス流星群は)見るべき流星群です」
クックによれば、流星群のピークは8月13日の夜(日本時間8月13日午後5時頃)だ。ここでは、期待されることと、それを見る方法を紹介しよう。
2023年はいいショーになる
ペルセウス座流星群は流星ファンにとって見逃せない。1時間に100個もの流星が流れ、長い軌跡を残すものが多く、中には「火球」と呼ばれる一般的な流星よりも長く続く明るい爆発を起こすものもある。
「すべての流星群の中で、火球の発生数はナンバーワンです」とクックは言う。
2023年は、月が三日月の終わりにあたるため、特に見やすい条件になるはずだ。
「月が満月だった2023年と比べると、今年は素晴らしいものになるでしょう」
ペルセウス座流星群は、スイフト・タットル彗星が残したスペースデブリの中を地球が移動するときに起こる。岩のような破片が秒速50km(時速18万km)で大気圏に突入し、夜空に燃えるような筋を作り出す。
北半球のどこからでも見られる
スペインのガリシア地方で見られたペルセウス座流星群。
Carlos Fernandez/Getty Images
星空を眺めるときと同じように、暗い場所に行くことをお勧めするとクックはアドバイスしている。ペルセウス座流星群は明るいが、それでも街の明かりがまぶしいと見えにくいことがある。
そして、時間に余裕を持って行動しよう。眺める場所まではスマホにナビゲートしてもらうことが多いだろうから、暗闇に目が慣れるまで時間が必要だ。
真夏でも夜は冷え込むことがあるので、毛布を持参すること。夜明け前の時間帯が流星を見るチャンスだ。
そして、背中を地面につけて横になり、月を見上げるようにする。
「ペルセウス座流星群が空に沿ってジワジワと昇っていくのがわかるでしょう」とクックは言う。
次の流星群は12月
ペルセウス座流星群に匹敵するのは、12月に起こるふたご座流星群だけだ。
「その違いは、ペルセウス座流星群が夏の暖かな夜に起こることだ。ふたご座流星群は12月中旬で、お尻が凍りつくほどだ」とクックは言う。