「コスタコーヒー CIRCLES 渋谷店」外観。
提供:双日ロイヤルカフェ
世界45カ国で展開するヨーロッパ No.1カフェブランド「コスタコーヒー」のカフェチェーン日本第1号店が8月4日、渋谷にオープンする。
コスタコーヒーは、1971年にイタリア出身のセルジオとブルーノのコスタ兄弟がロンドンで創業したコーヒーブランド。現在イギリス・アイルランドで2800店舗以上、その他の世界で1100店舗以上を45カ国で展開する。
双日とロイヤルホールディングスが設立した合弁事業会社「双日ロイヤルカフェ」が運営元で、9月1日には2号店(テイクアウト型)を大手町に、10月6日にはフラッグシップ店(イートイン型)を銀座に順次開店予定だ。
「いずれは全国展開を進めていきたい」
渋谷店の内観。テイクアウト専用店舗である。
提供:双日ロイヤルカフェ
コスタコーヒーは、2019年にコカ・コーラグループに買収された後、カフェやエクスプレスマシーン、消費財製品を通してグローバルに販売網を拡大してきた。日本でも、コンビニや自動販売機でペットボトルの商品が販売されており、目にしたことがある人も多いだろう。
店舗展開では、2021年7月にコカ・コーラシステムが原宿にテイクアウト専門店をオープンしていた。ただ、2023年3月に同店は閉店。それと入れ替わるように同月「双日ロイヤルカフェ」が設立され、コスタコーヒー店舗開発・運営の独占的フランチャイズ権を取得し、日本全国でのチェーン展開に向けて動き出していた。
こうしたコカ・コーラと今後展開するカフェチェーンの関係について、双日広報は
「ブランドとしては1つのコスタコーヒーブランドだが、ペットボトル製品や飲食店で使われる業務用マシーンについてはコカ・コーラさま、私ども(双日ロイヤルカフェ)はカフェというタッチポイントでコスタコーヒーをご紹介していくという位置付け」
だと説明する。
また、今後の展開予定については、「今後もスピード感を持って、まずは関東中心に出店して、いずれは全国展開を進めていきたいと思っております」(双日・広報)と話す。
「フラットホワイト(SS)」 と「スコーンサンド ストロベリー&ホイップ」。
提供:双日ロイヤルカフェ
初年度の売り上げ目標についても、
「目標値については公表しておりません。できるだけ多くの方にコスタコーヒーを体験していただけたらと思っております」(双日・広報)
と述べるに留めた。
「日本人のコーヒー消費量増えている」
フード類も充実している。
提供:双日ロイヤルカフェ
スターバックスをはじめ、日本国内には既に多くのカフェチェーンがある。競争環境が激しい日本への参入を決めた意図はどこにあるのか。双日広報は、
「日本では人口減少している中でも、コーヒーの消費量が当社調べによると増えております。コーヒーチェーンの数も増えており、コーヒー需要が高いと考えております。そういうマーケットにあってヨーロッパナンバーワンのコスタコーヒーを新しくカフェとして出店していくことで、新しいカフェ店舗としてのご提案がしていければ」
とコーヒー需要の高まりに応えるものだとした。