空港で使うお金は、あなたの財布に大きな影響を与えうる。
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- 待ちに待った旅行シーズンが到来した。今年はコロナ禍以前の活況をようやく取り戻したシーズンとなっている。
- 航空券を買う他にも、旅行のために準備しなければならないことはある――空港に関わる出費の計画だ。
- 事前に計画を立てることで、手荷物料金や食事代、さらにはフライト欠航に伴う費用などを節約できる。
今、旅行需要は最高潮にある。楽しい場所に行ったり、家族や友人と過ごしたりすることが旅を充実させる。しかし、目的地に着くまでの道のりのなかで、まだ準備が足りていない部分があるかもしれない——空港だ。
空港ではペットボトルの水1本が4~5ドル(約560~710円)、ミックススナックが5ドル、ハンバーガーが12ドル(約1700円)することもある。空港で使うお金は些細なものではなく、あなたの財布に大きな影響を与えうる。
本記事では、空港でお金を節約するためのヒントをいくつか紹介する。
1. 空港への移動を前もって計画する
空港への行き方と空港からの移動手段はあらかじめ考えておこう。交通手段によってはかなりの費用がかかるからだ。いくつかの選択肢をここに挙げる。
公共交通機関を使う
あなたの住む街から空港まで公共交通機関で行けるなら、それを活用しよう。すぐに結果の出る節約だ。たとえば、ニューヨーク市内からラガーディア空港まで公共交通機関を利用すれば料金は2.75ドル(約390円)である。郊外や地方に住んでいて空港まで公共の交通手段で行けない場合を除けば、公共交通機関の安さには勝るものはなかなかない。
空港またはホテルの無料シャトルを調べる
いいホテルに泊まるなら、空港への送迎バスがあるか尋ねよう。運転手に渡すチップを除けばシャトルサービスは無料であり、片道のタクシー代よりも断然お得だ。
前もってUberで配車を予約する
事前にUberを予約しておくと節約になる。筆者自身もこれで得している。出発の準備ができてからUberでわが家から空港までの車を手配すると料金は65ドル(約9200円)かかるが、前もって予約しておけば50ドル(約7100円)で済む。
2. 荷物を軽くして手荷物運賃を節約
空港で手荷物を預けて料金がかかるのはごく普通のことだ。しかし、持っていくものを少なくしてバッグを預けなければ、手荷物料金の支払いを避けられる。どうしても荷物を預ける場合は、料金を前払いしよう。多くの航空会社は前払いすれば割引してくれる。
適切なクレジットカードを選ぶ
旅行で使うとメリットの大きいクレジットカードのなかには預け手荷物1つ分の料金が無料になるものも複数あり、同伴者の手荷物も無料にできることもある。
荷物の重さは規定を超えないように
手荷物料金を払うだけでも厄介なのだから、重量超過手荷物料金を追加で発生させないようにしよう。重量超過手荷物料金は超過量によって100ドル(約1万4100円)から200ドル(約2万8200円)かかることもある。
3. 食事代や売店での出費を現実的に考える
空港の食べ物は価格が高いので、無計画に空港で何かを食べると予想以上の出費になりかねない。「おやつを持っていこう」や「空港ではいっさいお金を使ってはいけない」と言うのは簡単だ。しかし、シャーロッツビルのような小都市で3時間の乗り継ぎ待ちをするというときに、それは本当に合理的だろうか?
自分の旅程に合わせて、空港のレストランで昼食や夕食をとる予算を立てておこう。私もまさにシャーロッツビルで乗り継ぎ待ちをしたことがあるが、そのときにはおいしいディナーとワインを楽しみ、おかげで待ち時間も苦にならなかった。
私は旅行中には好きな場所で食事をすることにしており、そこには空港も含まれる。きちんと出費の計画をしておけば使いすぎることはない。
4. フライトの欠航に備える
たくさん旅行をしていれば、いずれはフライトの遅延や、さらには欠航に対処しなければならないときがでてくる。欠航への対処は楽しいことではなく、私も空港で経験したことがある。出発案内板に「欠航」の文字が表示されたのを見たら、不安と絶望に襲われるかもしれない。何百ドル(何万円)も損をすることになるのだろうかと。
そんなとき一番なのは、深呼吸をして打つ手を思い出すことだ。その1つがクレジットカードである。旅行保険付きのクレジットカードなら、欠航に伴う予期せぬ損失を補償してくれる。そうしたサービスのあるクレジットカードで旅を予約している限り、欠航によって負担した一定の費用をカード発行会社の提供する旅行保険が払い戻してくれる。
全体として言えば、自分が旅したいように予算を組めばいい。すべて計画どおりにいけば、空港で使う費用は旅行のうちのごく一部で済む。