ザッカーバーグ夫妻の慈善団体がレイオフ。教育への支援は後退、代わって注力する分野は?

ザッカーバーグ夫妻

自身が設立した慈善団体CZIのイベントに登壇するマーク・ザッカーバーグ(左)と妻のプリシラ・チャン。

REUTERS/Beck Diefenbach

2022年、メタ(Meta)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)と妻のプリシラ・チャン(Priscilla Chan)は、共同で率いる慈善団体「チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ(CZI)」の幹部たちに対して、こんな指示を出した——同団体のプロジェクトについて説明し、その正当性を示すこと。

ザッカーバーグ夫妻は約8年前にCZIを設立し、現在は共同CEOとして同団体の運営に携わっている。そのザッカーバーグ夫妻に対して、科学、教育、コミュニティといったCZIの中核領域を担うリーダーたちは、「自分たちの仕事内容を明確に説明」する必要に迫られたわけだ。

Insiderは、CZIが数十人を一時解雇した理由を説明する長文の内部文書を確認した。その文書によると、幹部たちは明確な説明を記した後、「CZI特有の課題の解決に揺るぎない焦点を当てた戦略を立てる」よう指示を受けたとのことだ。

この新たな戦略の指示が出された時期は、メタが収益成長の鈍化と株価暴落で創業以来の苦境に立たされた時期と重なる。この状況を受けて、ザッカーバーグはメタでの採用を停止し、数回のレイオフを実施することで、ウォール街にコストカッターとしての顔を売るようになった。CZIの活動は全額、ザッカーバーグとチャンがメタの成功によって蓄えた巨額の富によって賄われている。

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