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- フォルクスワーゲンは毎年、ドイツのヴォルフスブルクにある工場を約3週間「夏休み」として閉める。
- 同社はオーケストラと食事で従業員たちを休暇に送り出すとブルームバーグが報じた。
- アメリカとは異なり、ヨーロッパでは長い夏季休暇を取ることが一般的だ。
ドイツにあるフォルクスワーゲンの工場は毎年、夏季休暇として約3週間休む。従業員たちは「トランペット、トロンボーン、太鼓のコーラス」で長い休暇に入るとブルームバーグが報じた。
ヴォルフスブルクにあるこの工場では、休暇前の最後のシフト終わりに伝統的なドイツ料理「カリーヴルスト」 —— カレーソースをかけたソーセージとフライドポテト —— も従業員たちに振る舞うという。
同社のグループ・カルチャーのFacebookページに投稿された写真は、夏季休暇に入る労働者を見送るために「フォルクスワーゲン・フィルハーモニック・オーケストラのビッグバンド」が演奏する様子をとらえている。
これは同社の何十年にもわたる伝統の1つで、企業文化の大切な一部だ。
「夏休みがヴォルフスブルクの工場で始まりました」とキャプションには書かれている。
「ジャズの音色とともに、久々の骨休めのために同僚に別れを告げる以上に良いことがあるでしょうか?」
ヴォルフスブルクの工場では、約2万2000人の労働者が今年は7月17日から8月4日まで休暇を取ったとブルームバーグは伝えている。
この間、街の経済は停滞するものの、地元のアウトシュタット美術館では美術展やコンサート、音楽祭などが開催されるという。
フランスやスウェーデン、イタリアといったヨーロッパの一部では、長い夏季休暇 —— 人によっては丸々1カ月 —— を取ることが一般的だ。
ヨーロッパ:「この夏はキャンプで不在です。9月にまたメールしてください」
アメリカ:「腎臓の手術を受けるので2時間オフィスを空けますが、いつでも携帯電話で連絡可能です」
フランスでは、従業員は「長期休暇」を取ることが義務付けられていて、多くのオフィスや店は大型連休には営業をしない。
スウェーデンでも、ほとんどの業界で労働者は夏に最大4週間連続の有給休暇を取ることが可能だ。
ヨーロッパの長い「夏休み」は、連邦法が休暇を保証していないアメリカなどの労働者にとっては驚きかもしれない。
ソーシャルメディアでは、この違いを嘆く声も見られる。
ヨーロッパの人々にとって通常、夏休みのピークは6月中旬から8月末までだ。この3カ月の間にバカンスに行かない人は9月に行く。人々は1カ月の長期休暇を取る。