1月9日、トランプタワーのロビーで記者たちの質問に反応するトランプ次期米大統領
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ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アメリカのトランプ次期大統領とロシアのつながりを示すレポートを作成したのは、イギリスの秘密情報機関MI6の元職員クリストファー・スティール(Christopher Steele)氏だ。
35ページにおよぶこのレポートは、トランプ氏のロシアでの行動やロシア政府当局者による選挙への働きかけについて報告している。スティール氏の調査は、彼がロシア情報当局の関係者と交わした会話がもとになっているようだ。
スティール氏は、ロンドンに拠点を置く警備と調査を行う会社の取締役。現在52歳。情報活動の領域では高い評価を得ており、何年もロシアに駐在していたことがあると、ウォール・ストリート・ジャーナルは伝えている。
同紙によると、彼は2009年に会社を設立した。彼の会社は「情報収集活動」と「複雑かつ国境を越えた調査」を行っている。しばしば企業のビジネスパートナー調査に利用されている。
反トランプ派の共和党員から出資を得たこのレポートの内容を、トランプ次期大統領は否定している。
(翻訳:バーミンガム 昌子)