横浜市「レシ活」失効問題、運営元のWEDが協議完了を公表。9月に失効ポイント復活へ

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Business Insider japan

横浜市の実施していたポイント還元施策「レシ活」事業をめぐり、4億円分相当のポイントが有効期限前に失効した問題。サービス運営元のベンチャーWEDが8月16日、一連の問題に関して横浜市と協議を完了したと公表した。

横浜市とWEDは協議に基づき、失効したレシ活ポイントの復活と、有効期限の実質的な延長を実施する。また、失効した残高について横浜市に返還する。

対応を進める内容と期限は次の通り。

  • 120日経過前失効があった全レシ活ユーザーに対してショートメッセージを含む個別通知のうえ、2023年9月11日(月)~15日(金)までの間に、失効残高分を自動的に復活させる
  • 復活した残高の有効期限は、復活日に関わらず、2024年1月13日23時59分59秒とする
  • 上記対応後、なお失効した残高は横浜市に返還する
  • システム不具合により混乱を招いたことを組織として重く受け止め、120日経過後に失効したレシ活ユーザーの失効残高相当額を、横浜市に自主返還する

※太字部分は編集部による加工

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WEDの山内奏人CEO(2022年撮影)

撮影:伊藤圭

有効期限が2024年1月13日となったことにより、WEDが運営するレシ活事業は2024年1月まで継続する。

WEDの山内奏人CEOはBusiness Insider Japanの取材に対し、次のようにコメントした。

「今回の件では、弊社のシステム不具合において皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

この度の事態を真摯に受け止め、再発防止に取り組んでいくとともに、今後も皆様が安心してご利用いただけるよう一層のサービス改善に向けて尽力し、自治体および行政事業において、より公益性の高い事業運営ができる形を目指してまいります」

なお、WEDは本件リリースに合わせて、サービス基盤となる「ONE」のシステムアップデートを実施。従来一元管理していたウォレット残高を、「通常のウォレット残高」と自治体事業などを念頭に置く「特定ウォレット残高」に分別管理できるようになったことも発表している。

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