2023年、台北での記者会見に出席したエヌビディアのジェンスン・ファンCEO。
Sam Yeh / Contributor
- エヌビディアは第2四半期の売上高が過去最高の135億1000万ドルに達したと発表した。
- このチップメーカーには、メタ、グーグル・クラウド、オラクルなど、ほぼすべての大手ハイテク企業が顧客として名を連ねている。
- アナリストたちは同社の業績を「1995年だ」として、インターネットブームを想起させている。
人工知能ソフトウェアに使用されるGPUチップのリーディングカンパニー、エヌビディア(Nvidia)は、第2四半期の画期的な収益を発表した。
グラフィックス・ハードウェアの設計で知られる同社は8月23日の決算説明会で、四半期収益は135億1000万ドル(約1兆9500億円)で、前四半期比88%増、前年比101%増だったと発表した。莫大な売上高は、Google Cloud、メタ(Meta)、オラクル(Oracle)といったエヌビディアの最大の顧客のAI支出の増加を反映している。
次の四半期には、エヌビディアはバーンスタインのアナリスト予想113億5000万ドルを大きく上回る約160億ドルの売上を見込んでいる。
ウェドブッシュ証券のアナリストによれば、これらの結果は、それだけでも印象的だが、「AIゴールドラッシュ」にとってより大きな意味を持つという。
ウェドブッシュ証券(Wedbush Securities)は、AI業界を「1999年から2000年ではなく、1995年の瞬間」と呼んでいる。これは、インターネットへの関心が爆発的に高まってそれが持続した年と、20世紀後半の投機バブルが2000年代の最初の数年で崩壊した年を比べている。
ウェドブッシュのアナリストはコメントで「今回の売上拡大は1995年のインターネット以来見られなかったものであり、その影響は消費者や企業全体に波及し始めている」と述べた。
サンフランシスコ連邦準備銀行のシニア・エコノミスト、マーク・ドムズ(Mark Doms)のレポートによると、1995年から2000年までのITセクターの成長率は年平均24%だったが、2001年と2002年には急落した。
International Data Corporationの推計によると、AIへの支出は2022年から2026年にかけて毎年平均27%増加するという。