ZoomユアンCEO「この会社で働きたくないならそれで結構」全社会議で発言。最大の問題は「企業文化」

ZoomユアンCEO

Zoomのエリック・ユアンCEO。

Matt Winkelmeyer / Getty Images

ズーム(Zoom)のエリック・ユアン(Eric Yuan)CEOは先ごろ行われた全社会議で従業員に対し、自社の最大の課題は企業文化であると語り、退職希望者にはなむけの言葉を贈った。Insiderが録音音源で確認した。

ズームはリモート・コミュニケーションで成功を収めている企業だが、従業員にオフィスへの復帰を要請する企業の動きに同調し、テック界に衝撃を与えた。Insiderの既報の通り、同社は8月14日、ズームのオフィスから50マイル(約80キロ)以内に住む従業員に対し、週2日以上出社することを義務づけた。

ユアンCEOは全社会議の中で、オフィス復帰要請の決定について、たとえ自社のリモートワーク製品を使ったとしても、従業員が出社して顔を合わせているときほど信頼関係を築き、イノベーティブな仕事ができるわけではないと説明した。

出社を義務化することで「文化の再建に対する憤りの文化」を生み出すのではないかとの質問を受けたユアンCEOは従業員たちに対し、事業計画の観点、そして管理職や経営幹部の観点で物事を考えるよう求めた。

「私たちが直面している最大の課題は企業文化です」とユアンCEOは述べ、成功した大企業の多くが同様の問題を抱えていると指摘した。

「問題は、ビジネスの観点から何ができるかということです。私たちは皆、従業員を大切にし、顧客やパートナーを大切にする。同時に、自分たちのビジネスも同じように大切にしてくれる従業員からの信頼を築くのです」(ユアンCEO)

その後、ユアンCEOは退職希望者に向けて、こんな“はなむけの言葉”を贈った。

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