料理中、包丁の切れ味が悪くなっていることに気が付いた。
切れ味を復活させるためにも、シャープナーを新しく買おうかと思ったが、シャープナーにはデメリットもある。
基本的には刃を荒らして一時的に切れ味を蘇らせるものなので、効果は長続きしない。
また包丁とシャープナーの角度が合っていないと、かえって寿命を縮めてしまうこともあるようだ。
取り出すたびに切れ味が良くなる包丁
ティファール「エバーシャープ 三徳ナイフ 16.5センチ」税込5258円
撮影:間宮葵
そこで購入してみたのが、ティファールの「エバーシャープ」というアイテムだ。
ティファールといえば鍋やフライパン、ケトルのイメージがあったが、包丁やハンディチョッパーなどの調理器具も展開している。
撮影:間宮葵
大きな特徴は、包丁のケースがシャープナーになっていること。
出し入れするだけで刃が研ぎ石部分に当たり、自然と最適な角度で研がれるため、わざわざ定期的なケアをする必要がない。
「研ぎすぎるのも逆に良くないんじゃ?」と思っていたが、実は包丁は毎日研ぐのが理想。
こまめに出し入れすれば長時間研ぐ必要もないので、毎日サラッと手軽に研げるのは嬉しい。
ケースがあるぶん、かさ張る
撮影:間宮葵
ただ、ケースがあるぶん、少しかさ張る印象だ。
収納スペースを少しでも有効活用したい人は不満を感じるかもしれない。
また、シャープナーが錆びるリスクがあるため、ケースのお手入れは水洗いできない。濡らしたり汚したりした場合はカバーを外してパーツを解体してから、布巾などで拭き取る必要があるのが面倒だ。
長く使えるよう、包丁を洗ったあとは完全に乾かしてから収納するように注意しよう。
撮影:間宮葵
とはいえ、専用ケースには自動ロック機能がついているから、包丁差しより安全に保管できる。
ケースの内部には窪み(画像の黒っぽい部分)があり、この部分に包丁の"アゴ"がはまると自動的にロックがかかる。取り出すときは逆にアゴを下に押さないと出てこないので、ケースを倒したり不安定なところで取り出そうとしたりしても、包丁は出てこない構造だ。
押し出さないと取り出せないため、自然と正しい位置で研ぎ石に包丁が当たる。「包丁を研ぐのが初めて」という人でも、安全にお手入れができるだろう。
長く使えるうえ、料理をもっと楽しめる
撮影:間宮葵
包丁の切れ味が悪いと、食材の繊維を潰したり表面を潰して水分を押し出したりと、美味しさにも影響が出ると聞く。
切れ味の良い包丁なら、調理のストレスも減るうえ、自分の作る料理をもっと好きになれるだろう。
使うたびに研がれる包丁で、手間なく長い間快適に使い続けられそうだ。