深夜休日勤務を強いて社員を痛めつけるイーロン・マスクにヤッカリーノCEOは無言。それがXの現実

リンダ・ヤッカリーノ イーロン・マスク

イーロン・マスクが買収したツイッター(現在はX)の最高経営責任者(CEO)に就任したリンダ・ヤッカリーノ(中央)。「世界で最も厳しいCEO職」と関係者たちは語る。

Chelsea Jia Feng/Insider

7月23日の深夜過ぎ、イーロン・マスクは西側諸国で最もよく知られるソーシャルメディアブランドを廃止する考えを明らかにした。

「我々は間もなくツイッターブランドに別れを告げる。そして、ほどなく全ての鳥たちにも」とツイートした後、彼はサンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルスにあるツイッターのオフィスから、青と鳥をあしらったあらゆるものを撤去するよう指示を出した。

サービス名はX(エックス)に変わり、17年間積み上げられたブランド・エクイティ(無形資産の集合体)は失われ、何百万人ものユーザーが激怒し、マスクによる買収後すでに幾度か繰り返されてきたように、広告主たちの間に不安が広がった。

従業員たちもショックを受けた。マスクは以前から「エブリシング(万能)アプリ」構想を語っていたが、この突然のブランド変更は誰も予想していなかった。

部外者の目には、最高経営責任者(CEO)の椅子は空席であるかのように見えた。

それも仕方のないことだ。リンダ・ヤッカリーノは当時、就任してわずか1カ月。彼女がブランド変更について初めて公式に言及したのは、マスクの「全ての鳥たち」ツイートからおよそ24時間が過ぎた翌日深夜のことだった。

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