25歳から毎週100ドルを貯蓄すると65歳でいくらになる?

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Morsa Images/Getty Images

  • 快適な老後を送るための鍵は、25歳から週に100ドルを貯蓄することかもしれない。
  • そうすることで、65歳までに100万ドルを超える貯蓄が可能になることが、新しい報告書で明らかになった。
  • 何百万人ものアメリカ人が学生ローンの返済によって、老後のための貯蓄ができなくなる可能性がある。

多くのアメリカ人は、大学を卒業してわずか数年後の25歳から老後のために毎月数百ドルを積み立てれば、定年退職の頃には莫大な利益を得ることができる。

ミルケン研究所(Milken Institute)の最新の報告書は、ギャランティード・レート(Guaranteed Rate)社の2019年の報告書から、若いうちから始めることが生涯の経済的安定を達成する鍵であることを明らかにした。同報告書によると、25歳が年率7%のリターンを得ながら毎週100ドルの投資を始めた場合、65歳までに100万ドル以上の貯蓄ができる計算になる。

同じように毎月400ドルを35歳から投資した場合、65歳までに約30万ドルの貯蓄ができることになる。また、25歳から毎月100ドルずつ貯蓄すれば、65歳までに25万ドル以上貯蓄できることになる。25歳から週50ドルの貯蓄であれば、総貯蓄額は55万ドル以上に跳ね上がり、「総合的な人生設計」に焦点を当てるというミルケンの提案が浮き彫りになる。

報告書は、多くのアメリカ人が「生涯の経済的安定」と呼ばれるものを確保するのに苦労していると述べている。これは、毎月の出費や医療費を支払う経済力があること、失業などの経済的ショックを吸収できること、適切な住居やライフスタイルの目標に必要な資金があること、税金面で有利な貯蓄プランがあることと定義されている。

トランスアメリカ退職研究センター(Transamerica Center for Retirement Studies)の報告書によると、多くのアメリカ人は円満に退職できる軌道に乗っていない。自信を持っている労働者はわずか24%だという。 モトリーフール(The Motley Fool)は、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のデータに基づいて、アメリカ人の約25%が退職後の貯蓄が不足しており、半数が雇用主が提供する退職金制度を利用できていないと報じた。 アメリカ労働統計局(BLS)は、アメリカの労働者の約4人に1人が2040年までに55歳以上になることを考えると、これは特に憂慮すべきことだと書いている。

トランスユニオン(TransUnion)の調査によると、10月に連邦学生ローンの支払いが再開されるため、学生ローンの借り手の約20%は月に少なくとも500ドルを支払うことが見込まれており、月に400ドルの貯蓄は困難に思える。

BLSのデータを引用したフィデリティ(Fidelity)の報告書によると、学生ローンを抱える正社員の約3分の1は、職場の退職年金制度に加入していなかった。しかし、支払い一時停止期間中、学生ローンの借り手の72%が、収入の少なくとも5%を401(k)に貯蓄していた。来年には、学生ローンの支払いを行っている従業員に対して、退職金マッチング拠出を行う企業もある。

フィデリティは67歳で退職できるように、25歳で税引き前所得の15%を投資し始めるべきだと付け加えた(その約半分は株式に)。

報告書は、アメリカ人がより経済的に安心し、将来に自信を持てるようにするための、実行可能ないくつかの項目を概説した。その中には、低所得のアメリカ人の退職金口座へのアクセス改善、州が促進する退職金制度、若いアメリカ人への複利運用と長期貯蓄についての教育、長期貯蓄の公平化などが含まれている。

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