テスラの新型モデル3は、ヘッドライトがスリムになった。
Tesla
- テスラはモデル3を6年ぶりに大幅に改良した。
- よりスマートなヘッドライトと新しいリアディスプレイを備えた新バージョンは、中国では12%高くなる。
- しかし、アメリカではフル自動運転機能を3000ドル値下げした。
テスラはモデル3のより洗練されたバージョンを発表した。これは同社としては初めてのメジャーアップデートだ。
テスラは2023年9月1日、この新型モデルをウェブサイトで公開した。よりスリムなヘッドライト、後部座席用の新しい8インチディスプレイ、最長377マイル(約606km)まで航続距離が延びたことが特徴だ。
ロイター通信によると、テスラがアメリカに先駆けて中国市場向けに新モデルを送り出すのはこれが初めてだという。
4月にモデル3がモデルチェンジするという噂が流れ始めたのは、デザイン変更と思われる未確認の写真がソーシャルメディアで共有されたからだ。このイーロン・マスク(Elon Musk)の電気自動車メーカーが公開した写真は、4月に出回ったものと似ているようだ。
モデル3のモデルチェンジは、より多くの自動車を販売するという同社の主な目標にとって極めて重要だと考えられてきた。アナリストたちは、EV市場に参入する競合他社が相次ぐ中で、2017年から発売されているモデル3が陳腐化し始めていると懸念していた。
テスラは車の部品の50%を変更した。テスラはまた、2つの新色をリリースする:ウルトラレッドとステルスグレーだ。
しかし、テスラは中国でのモデル3の価格を12%引き上げ、25万9900元(約3万5800ドル、約531万円)とし、驚かせた。この車は上海工場で生産され、10月から納車が開始される。
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストは「テスラが中国で新モデル3の価格を予想より高く設定したことで、比亜迪(BYD)、小鵬汽車(Xpeng)、上海蔚来汽車(Nio)その他のライバルが受注と販売の勢いを維持するためにさらなる値下げが必要になるかもしれないという懸念が和らぐ可能性がある」と述べた。
今回の値上げは、アメリカとアジアの両方で世界最大のEVメーカーが行った一連の値下げに続いて行われた。
しかし、テスラは中国で再び高級モデルの価格を引き下げ、モデルXは18%減の73万8000元(約10万2000ドル、約1508万円)、モデルSは14%減の69万8900元(約9万6200ドル、約1430万円)とした。
アメリカでは、モデル3のアップデートを発表された後、「完全自動運転(Full Self-Driving)システム」の価格が3000ドル(約43万8000円)引き下げられ、1万2000ドル(約175万円)になった。この動きは、昨年の3000ドルの値上げを覆すものだ。