副業で10万ドルの借金を返済した30代女性、自分にあった「不労所得」の選び方を説く

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不労所得のためには通常、事前の準備が欠かせないが、長い目で見ると、それだけの価値がある(写真はイメージ)。

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  • 不労所得という収入源は、債務の返済や貯蓄のためのお金を追加で稼ぐ、すばらしい方法になる。
  • 特に始めたばかりのころ、不労所得は「不労=何もしない」では得られないことを、メリッサ・ジャン・バプチスト氏は身をもって学んだ。
  • 成功する可能性を最大にするためには、すでに身につけているスキルを使う副業を見つけるほうがいい。

不労所得とは、まるでお金に関する夢が叶うかのようだ。特にインフレによって日常の支出が増えているいま、ほとんど努力をせずに寝ている間にお金を稼げるさまざまな収入源がある状態は、まちがいなく皆が望むものだ。

しかし、「不労所得」という言葉には、少し語弊があるだろう。奨学金の10万ドル(約1460万円)を返済するために、シラバス(syllabus:各授業科目の詳細な授業計画)の販売を副業として利用したメリッサ・ジャン・バプチスト氏によると、そこには落とし穴があるという。メリッサ氏は「自分から大きな初期投資をすることになる」と自著『So… This Is Why I'm Broke(私が一文無しになった理由)』で述べている。

彼女は、「不労所得を収入源にするのは簡単でもないし、何もしないわけでもない」ことを自ら学んだそうだ。「不労所得として一番よく思いつくは、ブログの開設やデジタルプロダクトの開発だが、正直なところ、これはユーチューバーやSNSのインフルエンサーが見せかけるほど簡単ではない。ブログ、デジタルプロダクト、賃貸物件などから大きな不労所得を得る前に、まずは基本的なステップを能動的にたくさん踏まなくてはならない」という。

では、不労所得を得るのに最適な方法とはどんなもので、どのように始めたらいいのだろうか?

自分にぴったりの副業を見つける

現在の経済状況を考えると、誰もが副業を必要としているだろう。だが、自分にぴったりのものをどうやって見つければいいのだろうか? インターネットやSNSでインフルエンサーが称賛する副業から始めるのは間違っている。

流行りの副業に乗りだすのではなく、すでに身につけているスキルを把握し、それをマネタイズするのだ。たとえば、メリッサ氏は教師だったころ、副業として自分のシラバスをオンラインで販売することにした。メリッサは自著に次のように書いている。

「副業には新しいスキルが必要だと考える人が多いけど、そんなことはない。自分がすでにやっていることを把握し、それを副業にふくらませるのだ。シラバスを販売していた最盛期、私にはオンラインストアに40から60の『資産』があり、年間で1万から1万2000ドル(約146万円から約175万円)を稼いでいた。そのおかげで、教師の給与を支出と貯蓄に割りあて、副業で稼いだお金を返済に回せた」

副業が失敗する主な原因として、自分のスキルセットの範囲外の副業を選んだせいで、最初の段階で難しくなってしまうことがある。「自分のスキルやライフスタイルの基準に合致していれば、副業はきっとうまくいくだろう。(そのため)自分がすでに行っていることを調べ、そこから始めよう」とメリッサ氏は書いている。

投資利益率(ROI)を決める

収入源を増やそうと模索するとき、投資利益率(ROI)はどれくらいか? と自問しよう。「時間をかけて自分のスキルを評価し、基準を定めたら、その影響を判断しなくてはならない。あらゆるレベルで副業全体がどうなるのか、お金に関する目標にどのような影響を与えるかを綿密に計画しよう」とメリッサはアドバイスする。

次に、メリッサはこう記している。「必要なスキルセット、自分が提供できるものの需要、それが自分にとってどれくらい都合がいいかを明らかにすること。最も重要なのは、副業によって達成したい金銭的な目標を決めること」

少なくとも最初のうち、不労所得はまったく何もせずには得られないことが多い。とはいえ、副業や追加の収入源の価値は否定できない。メリッサによると、「私が得た不労所得は奨学金の返済に欠かせなかった。というのも、返済額を増やすことができ、私の選択肢も広がっていったから」だそうだ。

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