撮影:シラクマ
先日、近くの無印良品に買い物に行ったところ、「もったいない市」というポップの貼られた売り場ができていた。
「もったいない市」とは、無印良品が定期的に行っている傷や汚れ・規格外などの理由で販売できなかった商品を限定価格で販売する取り組み。
開催店舗も期間も不定期で行われる「もったいない市」だが、たまたま近くの店舗でやっていたのだ。
無印良品「限定・白磁 急須」 700円(税込)
撮影:シラクマ
今回販売されていたのは、無印良品の定番シリーズである白磁の食器シリーズと歯ブラシスタンド。
私は「白磁 急須」「白磁 コップ」「歯ブラシスタンド」の3アイテムを購入した。
販売されなかった小さな“理由”
無印良品「限定・白磁 コップ」 290円(税込)
撮影:シラクマ
一見普通の製品のようにも見えるが、注意深く観察すると焼きムラや汚れのようなものを見つけることができた。
例えば「白磁 急須」の裏にはスレのようなものがあり、「白磁 コップ」にはそれぞれペン先サイズの汚れが付いている。ただ、個人的にはそれだけ?と思えてしまうほどのとても小さな“理由”だった。
撮影:シラクマ
もちろん、それ以外は通常の製品と同じであるため、問題なく使うことができる。「不揃いバウム」などを販売する無印良品でも、こういった製品は規格外として販売されていなかったということに驚いた。
違いがあるから生まれる選ぶ楽しみ
無印良品「規格外・歯ブラシスタンド」 199円(税込)
撮影:シラクマ
「歯ブラシスタンド」は、釉薬の色むらや焼成時についた黒点などのある製品に星印を付け、再度焼き付けをしているのだという。そのため同じB品でも色合いに違いがあり、購入時にどれにしようかと選ぶ楽しみがあった。
画一的な製品で整った暮らしも良いが、こうしたちょっとしたムラのある生活も良いものだ。
もったいないを当たり前に
撮影:シラクマ
今回は「もったいない市」というかたちで表に出てきたが、世の中にはこういった製品が数え切れないほどあるのだろう。お得に買い物を楽しみながら、そんな当たり前のことに気づく良いきっかけにもなった。
事前の説明があれば、多少の傷や汚れがあっても気にならないという人は多くいるはず。近くのお店で開催していたら、ぜひ一度手にとって見てみてはいかがだろうか。