アームの株式公開で知っておくべきこと…低迷するIPO市場の転機になる?

 ソフトバンク傘下のアームの520億ドルの株式新規公開は、2023年最大のものになりそうだ。

ソフトバンク傘下のアームの520億ドルの株式新規公開は、2023年最大のものになりそうだ。

SOPA Images / Getty

  • ソフトバンク・グループ傘下のイギリスの半導体設計会社アームは、2023年9月に520億ドル規模の株式公開を目指している。
  • アップル、エヌビディア、サムスン電子、グーグルといったテック業界大手からの巨額投資が見込まれている。
  • この株式公開は2023年最大の規模となる見込みで、低迷するIPO市場に転機をもたらす可能性がある。

2023年9月5日に更新された報告書によると、ソフトバンク・グループ傘下の半導体設計会社アーム(Arm)は、ナスダックへの新規株式公開(IPO)で520億ドル(約7兆6886億円)の評価を受ける可能性がある。

ソフトバンクはアームの9550万株の米国預託証券(ADS)を売り出す。これは発行済み株式数の約10%に相当し、1株あたり47~51ドル(約6930円~7520円)で売出価格を目指す。

同社は最大で48億7000万ドル(約7181億円)の資金調達を目指しているが、それよりも少なくても2023年で世界最大のIPOになるだろう。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、この取引に詳しい関係者は、このIPOに向けた強い需要が価格を押し上げる可能性があると予想しているという。

2021年末のリビアン(Rivian)以来、IPOでこの規模に近い企業はない。

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