撮影:小野瀬わかな
まだまだ暑い日が続いているが、暦上ではもう9月。
新しい季節を迎えるべく、きっともう今年は着ないノースリーブやリゾートワンピースなどの夏服を少しずつしまい始めた。
この季節の変わり目は、「あの服しまってしまったけれど、意外とまだ暑いからやっぱりもう少し着よう」「そろそろニットのカーディガンも出しておこうかな」などと、寒暖差に対応するべく度々衣替え用の段ボールを引っ張り出すことが多い。
そんな時に活躍しそうなガムテープを見つけた。
テープを貼ったままリサイクルもOK
ELEMINIST(エレミニスト) エシカルガムテープ 税込790円
撮影:小野瀬わかな
「こんなにオシャレなガムテープがあったなんて!」と一目惚れしたこのガムテープ。
販売しているのは「ELEMINIST」というメディアで、名前の由来である「Enjoy Lifestyle Ethical & Minimal」の文字がプリントされている。
見た目だけではない。一般的に、紙製のクラフトテープは表面が剥離剤でコーティングされているため、重ね貼りができない。だが、このテープは重ね貼りが可能だ。
以前使ったガムテープを破っても、剥がさずどんどん上から重ね貼りできる。衣替え用の段ボールは毎回取り替えたりしないので、「箱を繰り返し使うことができる」という点でエコでもある。
さらには、テープを貼ったままリサイクルにも出せるとのこと。自分で梱包した段ボールを捨てる際、ガムテープを剥がす一手間が地味に面倒だったので、これは嬉しい。
プラスチックフリーのエシカルなガムテープ
撮影:小野瀬わかな
このエシカルガムテープは、FSC認証(森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品であることの証)を受けたリサイクル素材を100%使用。
英字プリントに使用されているインクも、大豆由来のものだそう。
おしゃれで便利なだけではなく、地球環境にやさしいプラスチックフリーのガムテープになっている。
このガムテープは同メディアのオンラインショップで購入したのだが、配送にもエシカルガムテープが使用されていた。
「水に濡らす」という一手間が必要
撮影:小野瀬わかな
ここまで「PRかな?」と思われそうなほど褒めちぎっているが、唯一気がかりなのは「使用時、水に濡らす必要がある」点だ。
このガムテープは通常のクラフトテープとは違い、テープに水を塗布することで粘着性が生まれる。実際にやってみよう。
販売ページで記載されていた通り、必要な分をカットしてから、水で湿らせたスポンジでテープ裏側の接着剤部分に水を塗布していく。
接着剤は水溶性だ。机や台の上に付着しないよう、タオル等を下に敷いて作業するほうがいいかもしれない
撮影:小野瀬わかな
ちなみに、私はメイク用のスポンジを使用した。小さいので、台所用スポンジよりも塗りやすいと思う。
粘着力を心配していたが、想像以上にピタッとしっかりくっついた。重ね貼りもしてみたが、全く剥がれる様子はなかった。
撮影:小野瀬わかな
このあと剥がしてもみたが、簡単には剥がれない。カッターで開封する方が簡単だった。
実際の配送にも使用されているだけあって、普通のガムテープ同様の粘着力だと感じた。
堆肥にもなる
撮影:小野瀬わかな
それにしても、なぜ「水に濡らす」という一手間が必要なのだろうか。
一般的なクラフトテープは、テープ同士がくっついてしまうのを防ぐためにワックスコーティングが施されている。
しかし、このエシカルガムテープは、水で粘着力が発生するテープにしたことによって、ワックスコーティングが不要になっているそうだ。そのため、堆肥化が可能になっている。
水に濡らす工程はたしかに手間ではあるが、「水に濡らすとくっつくのが楽しいようで、子どもが梱包を手伝ってくれるようになった」というレビューもあった。
私は今回、早く終わらせることを優先して子ども達が保育園に行っている時間にやってしまったのだが、この手間を子ども達と一緒に楽しんでしまうのはいいかもしれない。
もう少し子ども達が大きくなったら、地球にやさしい取り組みについて話すきっかけにもなりそうだ。