キッチンにグリーンとティールブルーを取り入れることをカラーエキスパートは勧めている。
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- アプリ「カラー911(Color911)」の開発者で、カラーエキスパートのエイミー・ワックス(Amy Wax)が、今キッチンに加えるべき色を教えてくれた。
- 温かみのあるウッディなブラウンとフレッシュなグリーンは、爽やかで自然なキッチンを演出する。
- スレートブルーやネイビーなどの濃いブルーを使えば、キッチンのバックスプラッシュや壁にメッセージ性を持たせることができる。
グレーやベージュのような自然な色合いは美しさとぬくもりをプラスする
アースグリーン、ストーングレーやブラウンなどの自然の色を取り入れたキッチン。
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木や石の色のようなクラシックなベージュやブラウンは、自然の美しさをキッチンに取り入れる最適な色だとワックスは言う。
「清潔さと効率性を重視したクリーンで明るいデザインにしたい多くの人の気持ちも分かるが、ぬくもりのあるアーシーな空間も同じように魅力的だ」と彼女は言う。
ブロンズやブラックの金具でナチュラルな要素を取り入れてみるのもいい。またキャビネットの代わりに、アイアン、ガラスのオープンシェルフ、質感のある木材を使って収納を追加するのもお勧めだ。
フレッシュさを演出するグリーン
グリーンは清潔感をもたらしてくれる。
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グリーンは落ち着いた色合いからリッチなエメラルドまで、キッチンをフレッシュでクリーンな雰囲気に仕上げてくれる色だ。
ワックスが特に気に入っているのは、グリーンの持つ柔軟性だという。
「淡いグリーンをキャビネットに使えば気分が安らぎ、キッチンのバックスプラッシュ( コンロ周り油はねをガードする壁) のアクセントとして使えば大胆で印象的になり、部屋の壁の色に使えばメッセージ性を表現できる」
ソフトなティールブルーやピンクの落ち着いたレトロカラーを使えばリラックスした雰囲気に
レトロなグリーン、ティールブルー、ピンクが再び注目を集めている。
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ティールブルー(グリーンがかったブルー)からトープ(ブラウンとグレーが混じり合った色)まで、過去に流行した落ち着いた色を使えば、現代のキッチンもリラックスしたレトロな雰囲気になる。
ピンクやティールブルー、控えめなイエローなどの落ち着いたレトロな色合いを取り入れてみることをワックスは勧めている。なぜなら、一日中過ごしても飽きないぬくもりのある家庭的なキッチンを演出してくれるからだ。
「この系統の色合いを加える利点は、木やソフトホワイトと美しく組み合わせることで、クラシックなスタイルを演出できることだ」
快適で心地いい色、ブラウン
ウッディなブラウンは温かさや素朴な感じを演出する。
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ワックスによると、天然木の色合いや木材に塗装されたブラウンは、重苦しさや圧迫感を与えず、温かみのある居心地のよい環境を作り出すという。
「キッチンに天然の木を取り入れて温かみを加える方法は、時代を超えて使われ続けており、2023年はますますその人気が高まっている」
ミッドセンチュリーモダン(1940年代から1960年代にアメリカで生まれたデザイン様式)のチーク、現代のメープル、あるいは明るめに塗装されたウッディなブラウンは、キャビネットやアイランドキッチンのアクセントとして使うのに最適だ。
存在感を放つ鮮やかなブルー
キッチンにブルーを使うとフレンドリーさ、遊び心を演出する。
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ブルーは親しみやすく魅力的な色として昔から人気がある。
「陽気なスカイブルーから、よりフォーマルなスレートブルー(濃いブルーグレー)、あるいはクラシックなネイビーブルーまで、キッチンにブルーを取り入れる場合には多くのバリエーションがある」とワックスはInsiderに語った。
彼女のお勧めは、キッチンのバックスプラッシュのタイルや壁の色に、木材やオフホワイトが引き立つリッチなブルーを使い、鮮やかな印象に仕上げることだ。
ドラマチックな華やかさを添えるグラファイト
グラファイトを使うと大胆でダイナミックな印象に。
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空間に演出と気品を加える場合、グラファイト(濃いグレー)のような強めの色を使うのがワックスは好きだという。グラファイトの濃厚でリッチな色調は、ワックスによると「2023年、かつてないほど熱くドラマチック表情になる」という。
「現代的なキッチンにシックな雰囲気を加えたいのならば、大胆でダイナミックな色がおすすめだ」
グラファイトを使う場合、バックスプラッシュやカウンターには明るい色を使用してコントラストをつけることをワックスは勧めている。
質感のあるメタルシルバーは控えめな気品を演出
ステンレススチールのシルバーは、ダークな色と合わせるとエレガントに。
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ワックスによると、つや消し仕上げの金属ほどダークカラーのキャビネットに合うエレガントなものはないという。
装飾金具に選ぶべき金属の色は、キッチンの配色で重要な役割を果たす。例えば、「部屋の中の宝石」でもあるシルバーの電化製品や引き出しのハンドルは、黒と組み合わせると格調高い印象になる。
「サテン仕上げは控えめな気品を演出する」ため、彼女はより柔らかな光を放つ金属を選ぶことを勧めている。
温かみを加えるソフトホワイト
ソフトホワイトの魅力的なキッチン。
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ホワイトのさわやかな魅力も理解しているが、ワックスはよりソフトな色調が好きだという。
ソフトホワイトは、キッチンにぬくもりと居心地のいい雰囲気を加えるため、キャビネットからカウンタートップなどのあらゆるアイテムにこの色を取り入れることをワックスは提案している。ソフトホワイトはストーングレー(石のようなベージュがかった薄いグレー)と組み合わせるのもお勧めだ。
「ソフトグレー、ベージュ、濃いグレーのマーブル模様の入った温かいストーンカラーの大理石・人造石のバックスプラッシュやカウンタートップは、ソフトホワイトのキッチンに軽快かつ大らかでナチュラルなアクセントを加えてくれる」
遊び心を演出するティールブルー
ティールブルーはキッチン空間に喜びを与えてくれる。
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ワックスは、「部屋の笑顔のようなもの」だから、キッチンには楽しいティールブルーを取り入れる場所があるといいという。
ティーポットやキッチンキャビネットには、アクセントとして「完璧な差し色」を加えることをワックスは勧めている。またレトロなスタイルの時計であれ、ビビッドなアート作品であれ、空間にティールブルーを取り入れるのは、キッチンを個性的な空間にする素晴らしい方法だという。
「アクセントカラーに必要なのは、喜びを与えてくれる色であるということ」と彼女は話している。