ドラッグストア最大手ウエルシアHDが免税店を2.5倍の1000店に、コロナ需要からインバウンド需要へシフトか

ウエルシア

shutterstock / Morumotto

ドラッグストア最大手のウエルシアホールディングスが、インバウンド対応を一気に加速させる。現在約400店舗ある免税対応店を、2024年2月末を目途に約2.5倍の1000店舗まで拡大すると発表した。

マツモトキヨシグループがインバウンド需要獲得のためにコロナ禍でも免税店を増やしていたのと対称的に、ウエルシアHDは免税対応には消極的だったが、

「新型コロナウイルスの感染症分類の見直しによる人流回復と、海外からの観光客の再来の加速に伴い、日本のあらゆる場所にも海外観光客が訪れることを見込んでいる」(ウエルシアHD)

と今回の狙いを説明した。

参考記事:ドラッグストア協会、インバウンド対応「準備万端」。すでに中国団体旅行の予定も

ウエルシアHDは郊外に店舗を構えることが多いのが特徴で、観光ニーズを考慮してこれまで免税販売店は首都圏や地方の主要都市にとどめていたが、今後は日本全国の郊外、つまり旅行に訪れるにはニッチな場所でも免税販売を行っていく。

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ウエルシアO-GUARD新宿店の免税コーナー。外国人観光客の人気商品が並ぶ。

提供:ウエルシアHD

業界トップの1兆1442億円の売上高を誇るウエルシアHDだが(2023年2月期)、コロナ関連需要が減少した反動で、2024年2月期第1四半期の決算は営業利益が計画を下回った。

アフターコロナでの舵取りが問われる中、ドラッグストア各社の動きから目が離せない。

なお、ウエルシアHDで外国人観光客に人気なのは、ビタミン剤、栄養剤、有名メーカーのスキンケア商品などで、インバウンドに力を入れる東京・新宿のウエルシアO-GUARD新宿店では、コラーゲンドリンク、ビタミンCサプリメント、フェイスパック、青汁、クッキーなどが売れ筋商品だという。

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