M1 エイブラムス戦車。
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- ポーランドは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、軍備に多額の予算を投じている。
- 同国の国防相は、EU最強の地上軍を作ることが目的であると述べた。
- NATO加盟国であるポーランドの軍備を見てみよう。
ポーランドは軍備に多額の予算を投じており、ロシアのウクライナ侵攻を受けて防衛力を強化しているようだ。
ポーランドのマリウス・ブワシュチャク(Mariusz Moszkowski)国防相は、同国がロシアの脅威に対抗して、国防軍を2倍の30万人に増加するなど、ヨーロッパ最強の地上軍の保有を望んでいると述べた。
「我々の目標は、侵略者が母国を攻撃しないような強いポーランドの軍を構築することだ」と彼は5月に行われた記者会見の中で述べた。
ポーランドが購入した重要な軍事装備の中身を見てみよう。
ポーランドは1999年にNATOに加盟しており、2023年の防衛費はGDPの3.9%になる見込みで、NATOの目標である2%の約2倍になる。ロイター通信によると、2%の目標に達している加盟国は11カ国だけだ。
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フィンランド、ルーマニア、ハンガリー、スロベキアはすべて、2%以上を防衛費にあてている国で、ヨーロッパ国内で高まる安全性の懸念を浮き彫りにしている。
訓練するアメリカ第10特殊部隊群とフィンランド兵。3月にラップランド(スカンジナビア半島)で。
US Army/Staff Sgt. Anthony Bryant
ポーランドは、アメリカからM1エイブラムス戦車350台を購入する60億ドルの契約を結んだ
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M1エイブラムスは120mmの大砲と50口径の機関銃、7.62mmの機関銃を装備している
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また、アメリカ国務省は、ポーランドが120億ドルで96機の攻撃ヘリコプターAH-64アパッチを購入したことを認めた
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アパッチは、M230 30mm砲とHydra-70 2.75インチのロケット弾、ヘルファイア・ミサイルを装備する
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出典:United States Army Acquisition Support Center
また、18台のHIMARSランチャーに100億ドルを投じている
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HIMARSは、射程180マイル(約290km)超えの長距離ミサイル発射装置だ。GMLRSロケット6発またはATACMSミサイル1発を装備できる
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ポーランドは韓国に、1000台の戦車「K2(ブラックパンサー)」を注文した
Reuters
この戦車の主力武器は120mmの滑腔砲で、1分間に約10発を発射可能。19FortyFiveによると、Browning M2 50口径重機関銃と7.62mmの機関銃も装備している
Reuters
出典:19FortyFive
ポーランドは、700近くのK9 155mm自走榴弾砲も所有している
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K9 155mm自走榴弾砲の射程は約25マイル(約40km)だ
Reuters
これらは、韓国からポーランドに送られる大砲、戦車、FA-50戦闘機を含む航空機など最大140億ドル相当の契約の一環だ
FA-50戦闘機。2017年7月4日にマニラ北部のアンヘレス市のクラーク空軍基地で行われたフィリピン空軍70周年記念行事で。
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この2座の戦闘機は音速に達することが可能だ。20mm3連砲とAIM-9サイドワインダー空対空ミサイルとAGM-65マーベリック空対地上ミサイルも装備できる。
出典:The Japan Times,Korea Aerospace Industries
MIG-29とFA-50は、8月にワルシャワで開催されたポーランドの陸軍記念日の祝典に参加した。これはここ数年間で最大のイベントで、ポーランドの防衛力についてロシアへメッセージを送ることが目的だった
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