平壌の金日成広場で行われた建国75周年を記念する準軍事パレードの様子。2023年9月9日。
Korean Central News Agency/Korea News Service via AP
- 北朝鮮はトラクターやダンプカーを使った軍事パレードで建国を祝った。
- 75周年記念式典には中国とロシアの代表団も参加した。
- パレードでは、国の民兵部隊と戦争への備えが強調された。
AP通信によると、北朝鮮は2023年9月9日、中国とロシアからの訪問団を前に、ロケットランチャーを引くトラクターなどを含む軍事パレードで建国を祝った。
平壌で開催されたこのイベントは、金正恩総書記の祖父である金日成主席(当時)の下で北朝鮮が建国されてから75年を記念するものだ。
パレードでは、北朝鮮の軍隊の「民兵」的な要素が強調され、外国の侵略を撃退する能力を示そうとした。
金日成広場で行われた北朝鮮の建国75周年を記念する準軍事パレードの様子。2023年9月9日。
Korean Central News Agency/Korea News Service via AP
このパレードは、北朝鮮が初の「戦術核攻撃型潜水艦」だと主張するものを披露した翌日に行われた。専門家は、これは少なくとも、北朝鮮の核開発計画の範囲を拡大するという金正恩の決意を示していると述べた。
パレードの兵器は、もっと地味なものだった。北朝鮮の国営メディアが公開した写真には、ロケットランチャーらしきものを牽引するトラクターの列が写っている。
ロケットランチャーらしき武器を牽引するトラクター。
Korean Central News Agency/Korea News Service via AP
ロイター通信によると、パレードにはミサイル発射装置を隠すために改造された赤いダンプカーも登場し、「戦争におけるゲリラ戦闘員としての民兵の役割」を示そうとした。
核兵器や大陸間弾道ミサイルは展示されなかったようだ。半島の分断を決定づけた1950年から53年の戦争における北朝鮮の「勝利」を記念する7月のパレードとは対照的だった。
ミサイル発射装置らしき武器を備えたダンブカー。
Korean Central News Agency/Korea News Service via AP
北朝鮮は2021年の建国記念日でも準軍事組織を誇示していた。コリア・ヘラルドは、韓国政府の推定を引用して、北朝鮮の労農紅衛兵団の構成員は500万人を超えると考えられていると報じた。これは北朝鮮軍の約130万人と比べても遜色ない戦力だ。