それは心理ゲームだ…「コーヒーカップ・テスト」を行う面接官に批判

コーヒーカップ。2022年8月14日、ギリシャ・クレタ島ハニア近郊のファラサルナビーチにて。

NurPhoto/GettyImages

  • ある企業の幹部は、採用面接で候補者に「コーヒーカップ・テスト」と呼ばれる戦略を用いているとポッドキャストで話した。
  • 再び浮上した2019年のポッドキャストの中で彼は「面接後にカップを運ぶと申し出ない人は採用しない」と話しており、ソーシャルメディア上で話題になっている。
  • この方法はソーシャルメディア上で、「深く心を乱す社会心理的なゲーム」だと非難されている。

ある企業の幹部が、就職の面接で候補者を選別するための「コーヒーカップ・テスト」と称する面接プロセスを公開し、ソーシャルメディア上で話題になっている。「彼は就職を希望する人と心理ゲームをして遊んでいるのではないか」と一部のユーザーは非難している。

サイトマインダー(SiteMinder)のCGO、トレント・イネス(Trent Innes)は2019年、彼がまだゼロ・オーストラリア(Xero Australia)のマネージング・ディレクターだった頃にポッドキャストシリーズ「ザ・ベンチャー・ポッドキャスト・ウィズ・ランブロス・フォティオス(The Venture Podcas with Lambros Photios)」に出演し、自身の雇用戦略について意見を交わした。その中でイネスは、面接の最後にコーヒーカップをキッチンに持って行こうとする人しか採用しないと話した。

そのポッドキャストの中でイネスは、水、コーヒー、紅茶、ソフトドリンクなど飲み物を提供するため、いつも面接をする人をキッチンまで連れて行くと説明した。

「そして、飲み物を部屋に持って行き、面接を行うのだが、私がインタビューの最後にいつも見ているのは、面接を受けた人が空になったカップを元のキッチンに運ぼうとしているかどうかだ」とイネスは語った。

「スキルを身に付けたり、知識を得たり、経験を積んだりすることはできるが、結局はその人の姿勢に行き着く」と、イネスはなぜこのような些細なことに意味があるのかを対談相手のランブロス・フォティオスに話している。

「私が見出そうとしていのは、組織内で何をするにしても、超重要な最低レベルの仕事とは何なのだろうかということだ」

イネスは面接を受けた人のほとんどがカップを運ぶことを申し出たとし、申し出なかった人はごくわずかだったと当時話している。

ポッドキャストのこのエピソードは現在ソーシャルメディアで再浮上しており、ティックトック(TikTok)とレディット(Reddit)の両方でシェアされている。ユーザーの中にはイネスの戦略は操作的だと書いている人もいる。

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