オフィス需要低迷によってアメリカの大都市が陥る「破滅のループ」とは

オフィスビル

オフィスの需要がなくなっていることで、中規模都市では税率が上がり、資産価値は急落する可能性がある。

Jeff Gentner/Getty Images

  • アメリカの大都市の一部は、都市の経済が崩壊する「破滅のループ」に陥る危険性がある。
  • オフィススペース需要の落ち込みは、アメリカの都市の問題を悪化させるとコロンビア大学のある経済学者は述べている。
  • オフィス需要が低迷することで、中規模都市では税率が上がり、資産価値が急落する可能性がある。

オフィス不動産市場の暴落のせいで、アメリカの大都市に「破滅のループ」が迫っているとコロンビア大学のある経済学者は述べている。

スティン・バン・ニューワーバーグ(Stijn Van Nieuwerburgh)は、コロンビア・ビジネス・スクールの不動産と財政学の教授で、ここ数カ月間、アメリカの大~中規模都市に警鐘を鳴らしている。在宅ワークのトレンドが、アトランタ、シカゴ、デンバーといった主要都市の商業不動産市場を打ちのめしているからだ。

これらの都市では現在、オフィスの空室率がかつてないほど高くなっているとニューワーバーグは最近のレポートで述べており、不動産業界団体の全米リアルター協会(National Association of Realtors)も今年は全米でオフィスの空室率が過去最高になっていると述べている。

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