メルカリの「プロ野球NFT」がサービス終了。「さまざまな状況鑑みて総合的に判断」

メルカリの暗号資産子会社・メルコインが、パ・リーグ6球団の名場面などをコレクションできるNFTサービス「パ・リーグ Exciting Moments β」の提供を2024年3月末をもって終了することを発表した。

約2年でのサービス終了

パ・リーグ Exciting Moments β

パ・リーグ Exciting Moments βのサービスが、2024年3月末に終了する。

撮影:三ツ村崇志

パ・リーグ Exciting Moments βは、2021年12月からメルカリとパ・リーグ6球団およびパシフィックリーグマーケティング(パ・リーグ6球団の共同出資会社)によってスタート。アメリカでは、プロバスケットボールリーグ・NBAの名シーンなどをNFT化する「NBA Top Shot」が人気を博していたこともあり、その日本版としても期待されていた。

メルコイン広報担当者はBusiness Insider Japanの取材に対して

「当初締結したライセンス契約の中でβ版としてサービスを提供し、両社でさまざまな施策を実施してきた。外部環境の変化等さまざまな状況を鑑みて総合的に判断し、サービス終了させていただくこととした」

と終了の理由を話す。

パ・リーグ Exciting Moments βでは9月12日、新規アカウント登録を停止し、コンテンツ購入者に対して返金対応の受付を開始している。今後、9月19日には新規購入も停止され、2024年3月末にサービスを終了する予定だ。

なお、メルコイン広報担当者によると、サイトの終了と合わせて、サイト内でコンテンツを見ることはできなくなるものの、ダウンロードした動画データはそのまま保有・閲覧することが可能だとしている。

今回のサービス終了で、メルコインのNFT事業でIPを活用したコンテンツを提供しているものがなくなる。今回のサービス終了に伴い、メルコインとしてもNFT事業から撤退することになるのか。

「メルカリグループとしては、今後もグループミッションである『あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる』の実現を目指し、価値交換を実現するブロックチェーンの技術に取り組んで参ります。

これまでのモノ・お金に限らず、暗号資産・デジタル資産などのあらゆる価値を誰もが簡単に交換できる新しい取引の形を創出し、さらなる顧客体験の向上や顧客基盤の拡大につなげていきます」(メルコイン・広報担当者)


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