グーグルの独禁法違反をめぐる注目の裁判がスタート。弁護士が従業員に送ったメールを入手

グーグル

Jay Fog / Shutterstock.com

グーグル(Google)のトップ弁護士は、9月12日に始まった米司法省との独占禁止法違反をめぐる注目の裁判について憶測を控えるよう従業員に求めた。

米司法省は2020年10月、グーグルが検索サービス市場を違法に独占し続けているとして提訴した。グーグルがiPhoneなどのデバイスやウェブブラウザのデフォルト検索エンジンとなるためにその費用を同社が支払うという契約内容が、この裁判の核心となる。

ケント・ウォーカー

グーグルの国際情勢担当、ケント・ウォーカー。

Jacquelyn Martin

Insiderが確認したメールのコピーによると、グーグルの国際問題担当社長であるケント・ウォーカー(Kent Walker)は従業員へのメモの中で、この訴訟には「深刻な欠陥がある」と書いている。

ウォーカーはまた、裁判について話さないよう従業員に求めている。グーグルはここ数年、メールやその他のメッセージに機密情報を記載することに慎重姿勢を強めている。

ウォーカーは「社内外を問わず、この件(あるいはあらゆる訴訟)についての憶測やコメントは控えるように」とし、「当社の弁護士は詳細を把握しており、私たちは自らの立場に自信を持っている」とも綴っている。

グーグルの広報担当者にコメントを求めたが、期日までに回答は得られなかった。

ウォーカーが従業員に宛てたメッセージは以下のとおり。

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