本記事の筆者、ビクトリア・カバゾス氏。
Victoria Cavazos
- 私たち夫婦が最初の家を購入するとき、自分たちに見合った価格を把握しなくてはならなかった。
- その価格は、必要最低限の生活コストとそれ以外に支払うものの金額で決まった。
- その両方がわかると、家計をまとめるのが簡単になった。
夫のライアンと私が最初の家を購入する計画を立てているとき、1軒の家にどれくらいかける余裕があるのか、わかっていなかった。
というのも、「余裕」というのは思うほど単純な話ではないからだ。余裕をもってお金をかけられるものは人によって違う。ある人にとっては問題なくても、ほかの人にはリスクが高すぎることもある。
私たち夫婦にとって、何にどれくらい払えるのかは、これまでで最も重要なお金に関する問題であり、私たちはいまでもその答えを探している。
無理のない住宅ローンについて話しあった結果、私たちは、身の丈に合った生活を送るというシンプルな家計の原則に従うことになった。それはただ、実際に所持しているお金より支出を減らし、残りを貯蓄に回すだけだ。
これから紹介するのは、余裕をもって組める住宅ローンの額を把握するために実際に私たちが踏んだステップと、この方針を利用して1カ月に数百ドルから数千ドル(数万円から数十万円)を貯める方法である。
1. 必要最低限の額を把握する
まず、私たち一家が暮らしていけるだけの給与額を確定させた。このステップが重要なのは、具体的な財務状況を考慮に入れられるからだ。わが家には大人が2人と幼児が1人いる。独身のときと、結婚していたり子どもがいたりするときでは、分相応の生活も変わってくるだろう。暮らしていけるだけの給与とは、家族を養うのに必要な最低限のお金になる。
この段階では、支出を必要不可欠なものに絞りこむことが大切になる。ここで、家族として毎月本当に必要な収入額をはっきりさせる。そうするのは、次のステップで実際の生活費を決定するからだ。
2. 実際の毎月の支出をリアルに見積もる
生活していけるだけの給与は、一家が暮らしていくのに必要な最低限の基準であり、その数字を知っておきたい。しかし、このステップで大事なのは、実際の支出の把握である。
レジャー活動などの「追加」要因を含めて、家族を養うには実際にいくらかかるだろうか? 家族1人ひとりがどんなものに価値を置き、夫婦としてどこにお金をかけたいだろうか? この段階では、個人として、家族として何が重要か? という質問への答えを出すことになる。
このステップでは、快適で満足した生活を送るために各自が必要なものについて、現実的にならなくてはならない。
3. 予算を組む
これは、多くの人にとって財務計画を立てるうえで面倒な部分だが、最も重要なことでもある。一般的に、金融の専門家には28/36のルール、つまり家賃や住宅ローンを収入の約28%以下に抑えることを勧める人が多い。
とはいえ、どんなルールにも柔軟性はある。だからこそ、その予算で、自分たちの生活スタイルがどのように支えられるか、どれくらいの余裕があるかを、じっくり考えなくてはならない。
4. できればひとつの給与で支払う
自動的にお金を貯めるのにいちばん簡単な方法とは、片方の給与だけで暮らし、もう片方の給与を貯蓄と投資に回すことである。私たち夫婦はそのことに気がついた。
この戦略をとるなら、夫婦のニーズにいちばん合うほうの給与を選んだほうがいい。生活費の(ほぼ)すべてを割りあてる給与を選ぶことで、あとは自分では何もせずに残ったお金を自動的に貯められるし、ぎりぎりの生活を送らなくてもすむ。つまり、給与が上がるにつれて支出が増えてしまうのを避けられるのだ。この余ったお金はベストな投資口座に入れたり、将来に別の不動産にあてたりしてもいい。