ソフトバンク傘下のアームがナスダックに上場…しかし、低迷した市場を復活させることはなさそう

Arm

Michael M. Santiago/Getty Images

  • アームはIPOで550億ドルを獲得し、インスタカートも数十億ドルのデビューを計画している。
  • しかし、IPOや新興企業の専門家は、これらの派手な立ち上げが低迷した市場を復活させるとは予想していない。
  • ウォートン校のある研究者は、現在の状況をドットコムバブル崩壊後の数年間と比較している。

アーム(Arm)とインスタカート(Instacart)の新規株式公開には多くの注目が集まっているが、パンデミックによるブームからの二日酔いを感じている市場を復活させることを期待するのは希望的観測に過ぎない。

この2社は広く知られたブランドを持ち、一般的な株式公開を目指す企業に比べれば高額な評価を受けるだろう。

ソフトバンク傘下のアームは、今週のIPOで550億ドルという途方もない評価額を獲得し、1株51ドルで投資家に売却した。このチップ設計会社のIPOは過去2年間で最大規模であり、サムスン(Samsung)、グーグル(Google)、アップル(Apple)、エヌビディア(Nvidia)を含む大物投資家からの関心を集めた。

一方、オンライン食料品配達の新興企業インスタカートも今月デビューする予定で、90億ドル以上の評価額を求めている。

インスタカートは、パンデミックで宅配サービスの需要が高まった2021年には、390億ドルの評価を受けていた。現在、ブルームバーグ・インテリジェンスの推定では120億ドルに近いとされているが、それでも一般的なIPOの評価額の2倍以上である。

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