「食べられる緩衝材」は本当に使えるのか? 青森〜東京の配送に利用して食べてみた

最近、フリマアプリにハマっている。出品物を発送するたびに欠かせないのが緩衝材だ。

ただ、届いたあとは廃棄されるを得ないのかと思うと、もったいない気もする。

「食べられる」緩衝材があった

IMGP0843

あぜち食品「食べられる緩衝材 40グラム 5個入」648円(税込)

撮影:苫米地 結子

緩衝材を有効活用できたらいいのに……と思っていた矢先、ネットで興味深い商品を発見した。

その名も、「食べられる緩衝材」である。

IMGP0841

撮影:苫米地 結子

よく見ると、ところどころに茶色い殻のようなものが。

このフォルム、どこかで見たことがあるような……。

正体はポップコーン

IMGP0883

映画好きの友達にDVDと一緒に贈ったら喜ばれそうだ

撮影:苫米地 結子

既にお気づきの方も多いかもしれないが、「食べられる緩衝材」の正体は、塩味のポップコーンである。

確かにクッション性のある素材感とフォルムが、緩衝材とよく似ている。

おいしく消費できるのであれば、送られた方も嬉しいことであろう。

1袋あたりおよそ130円ほどする上に驚かせてしまいそうなので、出品物の発送には向かないが、友人に贈り物を届けるときのサプライズにはピッタリだなと思った。

実際に緩衝材として使ってみた

見た目は緩衝材によく似ているが、果たして本当に発送物を衝撃から守ってくれるのだろうか。

実際に「食べられる緩衝材」を使って、編集部宛にささやかな贈り物を発送してみることにした。

IMGP0845

撮影:苫米地 結子

今回発送する物は、贈り物としても割れ物としても名高い煎餅。

通常であれば、「ワレモノ注意」のシールを貼って発送したいところだが、あえて何も貼らずに3枚の煎餅を送ってみることにした。

なお、「食べられる緩衝材」は、ひと袋だけでもかなりのボリュームがある。

その分の体積を見越して、やや大きめの段ボールを用意した。

S__2236431

編集部に届いた煎餅と緩衝材。ほとんどのスペースを緩衝材が占めているが、食べられるのならいいだろう。

撮影:編集部

青森から東京への配送ではあったが、数日後、編集部から「無事に届きました!」という連絡が。写真を送ってもらうと、確かに3枚とも割れずに届いている。

担当によると、緩衝材はダンボールに面した部分は少しだけ砕けていたが、おいしく食べることできたとのこと。

他のものがどの程度の衝撃を守れるかは定かではないが、少なくとも煎餅に関しては、緩衝材としての役割を果たせることが実証できた。

味もちゃんとおいしい

IMGP0886

撮影:苫米地 結子

実際に中のポップコーンを食べてみたのだが、塩味が効いていておいしい。

ココナッツ油を使っているためなのか、食感が軽く、脂っこい感じもせず食べやすいと感じた。

こんなにおいしく緩衝材のゴミを減らすことができるのであれば、もっと世の中に浸透してほしい。

いずれ、ショッピングサイトの注文画面に『緩衝材を「食べられる緩衝材」に変更する』というオプション項目ができることに期待したい。


Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み