S&P500種は1年以内に25%以上上昇する。バンク・オブ・アメリカ最新予測、投資家の弱気心理がシグナル

S&P500種 Bank of America

景気後退入りの可能性について、各方面の議論が白熱する中、米銀大手バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)は株式市場の上昇局面到来を予測している。

Brain light/Alamy

8月、年初来続いたS&P500種株価指数の上昇にブレーキがかかった。ただ、7月につけた高値を下回る水準で推移しているとは言え、決して割安感が出てきているといった状況ではない。

米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ、Bank of America)米国株&クオンツ戦略チームのシニアストラテジスト、ジル・キャリー・ホールは最近の顧客向けメールで以下のように指摘する。

「時価総額加重平均型のS&P500種指数のバリュエーションは、当社がトラッキング(追跡)している20項目の指標のうち19項目が割高感を示している状況で、投資判断を強気とするのは無理筋です。

米市場の割高感を否定する唯一の指標は、当社の『配当割引モデル株式リスクプレミアム』だけ。

この状況は、株式リスクプレミアムがあまりに高く、一方でリスクフリー(発行体が米政府で元本保証ゆえリスクが皆無に近い)資産とされる10年物米国債の利回りはあまりに低すぎるという、当社の見解と合致するものです」

キャリー・ホールによれば、株価の形成において、バリュエーションは長期的には大きな意味を持つものの、より直接的な影響を及ぼすのはセンチメント(投資家心理)だ。

その点、足元ではセンチメントが弱気に傾いているように感じられるが、実はそれこそが今後1年以内に株価の劇的上昇を期待できる根拠なのだという。

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