直近4年半で累積リターン700%超の資産運用プロ、戦略はウランへの集中投資「供給不足で今後さらに高騰」

ウラン 原発 燃料

プレトリアン・キャピタル・マネジメント(Praetorian Capital Management)のハリス・カッパーマン氏は、原発燃料のウランが現在価格の数倍に相当する1ポンド数百ドルの水準まで高騰する可能性があると主張する。

Thomas LENNE/Alamy

原油とウランの価格が急騰している。

資産運用会社プレトリアン・キャピタル・マネジメント(Praetorian Capital Management)のハリス・カッパーマン氏は、コモディティ(商品)投資の対象としての原油とウランが投資家に利益をもたらし続けると確信している。

2022年秋以降、反発を挟みながらも下落基調が続いていた原油先物価格だが、6月下旬の1バレル67ドルから上昇に転じ、およそ3カ月で下落分を帳消しにして90ドルを突破した。

米経済の予想以上の底堅さから楽観的な見方が再び強まり、原油需要への懸念が払拭された一方、サウジアラビアの自主減産とロシアの輸出制限により、2007年以来最大の原油供給不足が想定され、市場はすでにタイト化している。

サウジアラビアとロシアは年末まで減産および輸出制限を延長する方針を発表、サウジやアラブ首長国連邦(UAE)など石油輸出国機構(OPEC)の加盟国と非加盟産油国で構成されるOPECプラスも、2024年末まで減産を維持することで6月に合意しており、原油価格への上昇圧力は当面続くと予想される。

そして、カッパーマン氏によれば、原子力発電用の燃料として知られるウランの価格は原油を超える大幅な上昇が予想されるという。

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