Anneta Konstantinides/Insider
- 筆者は最近、アメリカで人気の料理研究家アイナ・ガーテン氏の「煉獄のたまご」を作ってみた。中東の「シャクシュカ」をベースにガーテン氏が考案した簡単なレシピだ。
- このレシピでは市販のアラビアータソースを使う一方で、新鮮なハーブやペコリーノ・ロマーノという羊のミルクを原料としたチーズを使用する。
- ガーテン氏の「手軽に作れる煉獄のたまご」は美味しくてホッとする、1日のどのタイミングの食事にもぴったりな一品だ。
ガーテン氏の最新レシピ「手軽に作れる煉獄のたまご」はブルックリンの伝説的なシェフ、ミッシー・ロビンス氏にインスパイアされたものだ
左からアイナ・ガーテン氏、ミッシー・ロビンス氏。
Peter Kramer/NBC/NBC Newswire/NBCUniversal via Getty Images/Sylvain Gaboury/Patrick McMullan via Getty Images
ロビンス氏はニューヨークにあるイタリアンレストラン「Lilia」と「Misi」のオーナーだ。この2つのレストランは大人気で、予約がなかなか取れない。
その"魔法"をガーテン氏は自身のレシピに取り入れつつも、スーパーなどで手に入れやすい材料で作れるものにした。
いざ作ってみよう!
材料は…
Anneta Konstantinides/Insider
ガーデン氏の「手軽に作れる煉獄のたまご」の材料(2人分)は:
- 卵(大玉) 4つ
- 市販のアラビアータソース 680グラム ※ガーテン氏のレシピでは「ラオズ(Rao's)」のものを使用
- 玉ねぎ 1カップ ※薄切り
- にんにく 1片 ※刻む
- ローズマリー 1枝
- ペコリーノ・ロマーノ 大さじ1 ※削りたてのものを
- パセリ 小さじ1 ½ ※刻む
- 唐辛子フレーク 小さじ⅛ ※砕く
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩、黒胡椒 少々
- カントリーブレッド(カンパーニュ) 2~4枚 ※最後に添えて
まずは簡単な下準備
Anneta Konstantinides/Insider
玉ねぎをスライスして、にんにくとパセリを刻んでおく。
フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を入れ、温まってきたら玉ねぎを加える
Anneta Konstantinides/Insider
ガーテン氏は、このレシピでは直径約25cmのフライパンを使うことを推奨している。
玉ねぎは弱~中火で6分ほど、時々混ぜながら炒める
Anneta Konstantinides/Insider
玉ねぎはきつね色に変わり、柔らかくなるまで炒めよう。
にんにくを加えてさらに1分ほど炒めたら、アラビアータソースを入れる
Anneta Konstantinides/Insider
ガーテン氏は手軽に作れるレシピにしたかったようで、市販の材料も取り入れている。
ローズマリーと唐辛子フレークを加えたら、ぐつぐつと煮る
Anneta Konstantinides/Insider
弱~中火で5分ほどぐつぐつさせたら、ローズマリーを取り出そう。
フライパンをぐつぐつさせている間に卵を用意しよう
Anneta Konstantinides/Insider
フライパンに入れる前に、卵はあらかじめ小さめのボウルに割っておくようガーテン氏はアドバイスしている。フライパンに入れる時に、黄身が崩れにくくなるからだ。
卵を割るのが苦手な人は、4つの卵をそれぞれ別の容器に割って用意しておけば、それぞれの卵の仕上がりにもあまり差が出ずに済むだろう。
1つ目の卵をフライパンへ —— 黄身を崩さないように気を付けよう
Anneta Konstantinides/Insider
上の写真のように、スパチュラを使って卵をフライパンに移すのは筆者の父親のアイデアだ。
できるだけそっと、黄身を崩さないように入れよう。
同じ要領で、全ての卵を入れていく —— 偏らないよう、上下左右に入れていこう
Anneta Konstantinides/Insider
卵を入れ終わったらフライパンにしっかり蓋をする。白身がしっかり固まって、黄身はまだ柔らかい状態になるまで、弱~中火で4分から6分ほど煮る。
卵を待っている間に、パンをトーストしておこう
Anneta Konstantinides/Insider
もう一息!
卵が仕上がったら、ペコリーノ・ロマーノとパセリを振る
Anneta Konstantinides/Insider
塩コショウもここでしておこう。
もう一度、フライパンに蓋をして…
Anneta Konstantinides/Insider
ガーテン氏は味付けをしてからもう1分待つようアドバイスしている。
完成! 見た目も美味しそうだ
Anneta Konstantinides/Insider
アラビアータソースの「赤」をベースに、パセリの「緑」と卵の「黄色」が映えて美しい仕上がりだ。
レシピはシンプルなのに、ものすごく手間の込んだ料理のように見える。
ガーテン氏の「手軽に作れる煉獄のたまご」は朝食にも昼食にも夕食にもぴったりの一品だ
Anneta Konstantinides/Insider
正直に言おう。初めてのレシピに挑戦する時は、失敗することもある。このレシピも、筆者は初めて作った時には卵に火を加えすぎた。わたしが使った卵が小さすぎたようで、レシピには「4分~6分」とあるものの、そんなに煮る必要はなかった。卵の火の入り具合は、しっかり見ておいた方がいいだろう。
それでも、ガーテン氏の「手軽に作れる煉獄のたまご」はとても美味しい。アラビアータソースのおかげでピリッとアクセントが効いているし、ペコリーノ・ロマーノがいい塩気を与えてくれている。このソースは筆者がレストランで食べてきた大好きなシャクシュカに匹敵するものだった(しかも値段はずっと安い)。
暑さが落ち着いてくると、筆者は温かくてホッとするような料理が食べたくなる。この秋はガーテン氏の「手軽に作れる煉獄のたまご」を作り続けることになりそうだ。