年々深刻化している海洋プラスチック問題。
世界経済フォーラムの報告書によると、毎年800万トンものプラスチックごみが海に流れ込んでおり、「2050年の海は、魚よりもごみの量が多くなる」とも言われている。
というわけで、まずは消耗品から脱プラアイテムに変えてみることにした。
プラスチックフリーの地球環境に優しい綿棒
ミヨオーガニック 竹綿棒 税込330円
撮影:小野瀬わかな
この「竹綿棒」は、その名の通り芯の部分に竹が使用されたプラスチックフリーの綿棒。
紙の箱に入っているので、パッケージも含めてプラスチックフリーだ。
サステナブルな商品を揃えるELEMINIST SHOPで購入したのだが、配送の際に、プラスチックの梱包材に包まれていることもなく、そのまま段ボールに入っていた。
箱はシンプルでかわいい。生活感が漂いがちな日用品らしからぬデザインが気に入った。
使用感はプラスチックの芯と変わらず
撮影:小野瀬わかな
私の場合綿棒は、メイクを落とすときやメイクを直すとき、あとはブラシやタオルでは掃除しきれないような細かい部分の掃除に使っている。
まずはメイク落としに使ってみた。
撮影:小野瀬わかな
コットンだけでは落ちづらい目のキワのアイシャドウやアイラインは綿棒にアイメイクリムーバーをつけて優しくオフしているのだが、いつも通りに使ってみる。
商品紹介に「竹独特のしなやかな強度があり、安心感のある使い心地」とあったが、特にプラスチックの綿棒を使用していたときと、良い意味で変わらずに使えた。
竹のしなやかな強度が細かい部分の掃除に便利
次に、掃除に使ってみる。
今回は、洗濯機のフィルター掃除に使用した。
撮影:小野瀬わかな
顔に使用する時は擦りすぎないように優しくポンポンと使っていたので気付かなかったのだが、プラスチックの芯より強度があって掃除に便利だと思った。
このような細い隙間などを掃除する時、ついつい力を入れすぎて芯がぐにゃっと折れてしまうことがたまにあったからだ。
商品紹介にあった「竹独特のしなやかな強度」は、掃除をしているときにより強く感じられた。
柔らかいコットン部分が家電製品を傷つけずに、でもしっかりと埃を絡め取ってくれる。
値段は少しだけ割高かも
撮影:小野瀬わかな
この竹綿棒は、200本入りで税込330円。
プラスチック製の芯を使っている綿棒は、100円ショップで売っていたり、ドラッグストアでも200円弱で売っていたりするので、少し割高かもしれない。
日本人のプラごみ排出量は世界第2位
撮影:小野瀬わかな
イギリスでは、2020年10月にイングランドでプラスチック製のストロー、マドラー、プラスチック製の芯を使う綿棒の流通が禁止されている。
イングランドでは、毎年綿棒18億本が使い捨てされており、うち10%はトイレに流されて海洋汚染につながっていると推定されていたそうだ。
日本におけるプラスチック製の芯を使う綿棒のゴミの量は見つけられなかったが、国連環境計画(UNEP)の報告書“SINGLE-USE PLASTICS” (2018)によると、日本人一人当たりのプラスチックごみの排出量は世界第2位。決して少ないとは言えないだろう。
今回レビューしたミヨオーガニックの竹綿棒に限らずとも、紙、竹、コットンなどを使用したプラスチックフリーの綿棒製品はある。みなさんもお気に入りのものを探してみてはいかがだろうか。