もう限界… 中間管理職はレイオフ、バーンアウト、オフィス回帰で全てを失いつつある

疲れた人

Westend61/Getty Images

  • 2023年はバーンアウト(燃え尽き症候群)に陥る中間管理職が多い。
  • レイオフ、仕事量の増加、リモートワークをめぐる対立が多くの管理職にとってストレスになっている。
  • ギャラップ(Gallup)の最新調査では、転職を考えているのは非管理職よりも管理職だと分かった。

人材会社で中間管理職として働くカイルさんは、レイオフ、リモートワークをめぐる対立、仕事量の増加、バーンアウトの影響で、2023年はチームを率いるのがこれまでで一番大変な1年だったと話している。これはカイルさんだけではない。

アメリカではカイルさんのような管理職がバーンアウトに陥っていて、積極的に転職先を探していることがギャラップの調査で分かっている。管理職の55%が新しい仕事を検討したり、積極的に探したりしているのに対し、一般社員(非管理職)ではその割合は49%だ。

Insiderの取材に応じたカイルさんは、人材業界では2022年からレイオフが増えていて、カイルさんの勤め先ではリモートワークを減らしたと話している。新規採用も凍結され、チームも縮小されたという。

「経験豊富な人たちがいなくなって、経験の少ない人たちに頼らざるを得なくなりました。加えて、管理職であるわたし自身も介入しなければならなくなったんです」とカイルさんは語った。

「従業員を第一に、従業員の維持を第一にというマネジメントスタイルを維持しながら、なんとか全てをまとめようと努力していますが、ますます難しくなっています」

取り消さなければならなくなった採用内定を含め、こうした"損失"がカイルさんの仕事の流れをめちゃくちゃにしたという。部下に任せようと思っていた仕事を自分でやらなければならなくなったため、チームを指導したり、育てたりする時間が大幅に減った。カイルさんはこれを「人員削減の悪循環」と呼んでいる。

「自分が作り上げたチームが2017年、2018年から一緒にやってきた仲間を失っていくのを見るのは辛いです」とカイルさんは語った。

「チームをまとめようと、一生懸命取り組んできたのでなおさらです」

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