ボダム(BODUM)「ケニヤ フレンチプレス コーヒーメーカー 500ミリリットル」税込3850円
撮影:美里茉奈
いつもはペーパードリップでコーヒーを淹れているが、たまには気分を変えてみたいと思い、フレンチプレスのコーヒーメーカーを購入した。ボダム(BODUM)の「ケニア(KENYA)」だ。
フレンチプレス初心者として、自家焙煎もしているお気に入りのカフェで、バリスタにフレンチプレスコーヒーに合う豆と淹れ方を聞くことにした。
フレンチプレスはドリップと違って技術不要
撮影:美里茉奈
フレンチプレスは、フィルターを通す透過式に比べて時間がかかるが、お湯に漬け込むだけで特別な技術も不要ながら、コーヒーの旨味や香りを引き出すことができるのが特徴。
バリスタいわく、コーヒーは、プレスで飲むと素材の味が一番分かるそうだ。理由は、フィルターの場合は吸着されてしまうコーヒーオイルをそのまま抽出するから。
プロは、豆のテイスティングにもフレンチプレスを使うことが多いという。
温度さえ守れば、お湯は一気に注いでOK。
撮影:美里茉奈
コーヒー豆の選び方と挽き方
最初は専門家におすすめの豆を聞くのが良さそう。
撮影:美里茉奈
豆の選び方についても聞いた。バリスタいわく「フレンチプレスで淹れるときは、品質の高い豆を選ぶ必要がある」とのこと。
コーヒーの良い部分だけでなく悪い部分も引き出してしまうからだ。目安は「スペシャルティコーヒー」と銘打っているものだそう。
挽き方も普段飲んでいるペーパーフィルターと比べて、豆は粗く挽くようにする。お湯に漬け込むので、粗くてもきちんと味が出るのだという。
フレンチプレスの場合、粗めに挽いた豆が良い。細かく挽くと、フィルターのメッシュを通して微粉がコーヒーに入ってしまうし、目に詰まって洗うのも大変になってしまう。
撮影:美里茉奈
フレンチプレスでコーヒーを淹れてみた
帰宅後、いざ自宅でフレンチプレスコーヒーを淹れてみた。ポイントは、豆の挽き加減と、お湯の温度と、抽出時間の3点。
- 挽いた豆を入れてのお湯(90度から96度)を注ぐ。適量は、付属のコーヒー豆専用計量スプーンですり切り1杯に対し、120ミリリットルが目安。
- 乾いた粉がなくなるように馴染ませてからフタをかぶせる。
- 4分ほど待って、フィルターをゆっくり押し下げれば出来上がり。
ドリップのようにお湯を細く注ぐとか、粉の膨らみ加減を見て調整するなどの技術はいらない。ドリップで淹れるよりも圧倒的に簡単だった。
フタの向きを変えて、きちんと蒸らせるようにする。
撮影:美里茉奈
フィルターを押し下げても、コーヒー豆を潰さないような設計だ。抽出の様子が見えるのも楽しい。
撮影:美里茉奈
実際に飲んでみたら、コクと旨味がはっきりしていて、ペーパーフィルターを使って淹れて「今日はうまくできた!」という日の1.5倍くらいに美味しく感じた。
なお、お湯の代わりに水を使えば水出しコーヒー(コールドブリュー)もできる。その場合は、冷蔵庫で6~8時間ほど寝かせる。夜寝る前に作っておくと、翌朝が楽しみになりそうだ。
使ってみて分かったこと
取っ手を持った時も指がガラス面に触れないため、やけどの危険性が少ない。
撮影:美里茉奈
ボダム社のフレンチプレス コーヒーメーカーにはいくつか種類がある。それぞれ「ブラジル」や「コロンビア」といったコーヒー産地の名前がついているのが特徴だ。
私が今回購入したのは「ケニア」。購入動機は見た目に惹かれたから。楕円のホルダーとハンドルが可愛く感じられたのだが、これが意外と正解だった。
耐熱ガラスとはいえ、フレンチプレスのコーヒーメーカーには熱湯に近い温度のお湯を入れるので、ふと触ってしまうと火傷の心配がある。
このコーヒーメーカーのホルダーとハンドルはポリプロピレン製でそこまで熱を通さない。ハンドル部分もしっかりしており、コーヒーを注ぎやすい形状だ。
フィルターのメッシュ部分は、ブラシがあると洗いやすい。フィルターが傷んでしまった場合、単品でも購入できる。
撮影:美里茉奈
デメリットとしては、フレンチプレスはコーヒーの味を良い面も悪い面もそのまま引き出してしまうこと。悪い点も引き出してしまうから、それなりのクオリティの豆でないと美味しく感じられないことだ。
休日の朝など、とっておきの豆を味わいたい時の道具として愛用していこうと思った。
パーツはばらして食洗器で洗える。
撮影:美里茉奈
ボダム(BODUM)は、1944年にデンマークで創業されたキッチンウェアブランド。シンプルで美しいデザインと高い機能性を兼ね備えた製品は、全世界で愛好者も多い。
同じコーヒー豆でも、フィルターからフレンチプレスに変えることによって味わいを変えられるし、ペーパーフィルターやプラスチックカプセルを使わない分、環境にやさしい。これからも美味しくコーヒーを楽しんでいきたいと思う。