メタのAIアシスタントの広告。左はケンダル・ジェンナー、右はトム・ブレイディが演じる。
Courtesy of Meta
- マーク・ザッカーバーグは、メタが明確な個性を持つAIアシスタントをリリースすると発表した。
- AIアシスタントの多くは、ケンダル・ジェンナーやトム・ブレイディなどの有名人に似ている。
- AIアシスタントのリリースは、メタ社のプラットフォーム全体でZ世代ユーザーを惹きつける努力の一環である。
メタ(Meta)のAIチャットボットが登場する。そして、そのうちの何人かに見覚えがある可能性は高い。
9月27日に開催された同社のイベントで、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOは、メタがソーシャルメディア・プラットフォーム全体に、人間のような会話ができる新しいAIアシスタントを統合すると発表した。
ChatGPTの競合として位置づけられているAIチャットボットに加え、メタのAIアシスタントは、異なる機能を果たすことができる個々の人格を持つことになる。
例えば、マックス(Max)はシェフの役割を果たすAIアシスタントで、ユーザーがレシピを考えるのを手助けしたり、食事をより美味しくする食材を提案したりすることができる。パーソナル・エディターAIのリリー(Lily)は、アイデアのブレストやコピーの編集を手伝ってくれる。
ザッカーバーグによれば、AIアシスタントは、ユーザーがドライブ旅行で最高のバーベキュースポットを見つけたり、美術品や工芸品を使った衣装の作り方を提案したりすることもできるという。
メタのAIアシスタントは、姉のような存在、意見を言うスポーツの論客、ゴルフのインストラクターといった役割を果たすことができるという。
Courtesy of Meta.
セレブたちも登場
AIアシスタントの多くは、著名人のペルソナを持ち、その人物に似た会話や音声を発することさえできる。
元NBAバスケットボール選手のドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)が演じるAIアシスタントのビクター(Victor)はワークアウトの計画を立てたり、フィットネスの目標達成に向けてユーザーのモチベーションを維持する手助けをしたりすることができる。パリス・ヒルトン(Paris Hilton)が演じるアンバー(Amber)はメタのデモによれば、法医学の専門家として行動する。
ザッカーバーグは、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)演じる「ダンジョンマスター」AIアシスタントのデモも行った。
メタの他のAIアシスタントは、トム・ブレイディ(Tom Brady)、ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)、大坂なおみ、クリス・ポール(Chris Paul)、チャーリ・ダメリオ(Charli D'Amelio)、イスラエル・アデサニャ(Israel Adesanya)、ロイ・チョイ(Roy Choi)などの有名人が演じている。
大坂なおみが演じるメタAIアシスタントのスクリーンショット。
Courtesy of Meta.
ザッカーバーグは、AIアシスタントは問い合わせに答えるためだけに設計されているわけではないとも述べた。
「これはエンターテインメントであり、周囲の人々とつながるための手助けをするものだ。我々は、これは楽しく感じるべきであり、親しみを感じるべきであると考えた」
この発表は、ウォール・ストリート・ジャーナルが、Z世代ユーザーをフェイスブック(Facebook)とインスタグラム(Instagram)に引き付け、維持するためにメタがAIパーソナル・アシスタントをリリースすると報じた数日後に行われた。
ザッカーバーグは、このAIアシスタントは9月27日にベータ版として公開され、数日中に広くリリースされると述べた。