現実空間にある文字をコピーしたいとき、Googleレンズを使えばかんたんに読み取れる。
撮影:小林優多郎
Wi-FiのパスワードやURLなど、印刷された長い文字を書き写すのは非常に面倒だ。
現実空間の文字をテキストデータとして取り込みたい場合、Google PixelなどのAndroidスマートフォンのユーザーであれば「Googleレンズ」を使うのがオススメだ。
なお、iPhoneの場合は「Googleアプリ」で同等のことができるが、iOS純正の機能でも文字はコピーが可能だ。
Googleレンズの起動の仕方はさまざま
Pixelシリーズ(Android 13)ではカメラアプリのモードから「レンズ」を選択する。
画像:筆者によるスクリーンショット。
グーグルのPixelシリーズなら、まずはカメラアプリを起動して、「レンズ」モードを切り替える(Android 13までの場合)。
もしカメラアプリがメーカー独自のものである場合、カメラアプリ内にGoogleレンズへの切り替るボタンが用意されているケースが多い。
シャープの「AQUOS R7」(Android 13)の場合は、左隅にレンズのアイコンがある。
画像:筆者によるスクリーンショット。
また、レンズのモードやアイコンが見当たらない場合でも、「Google」アプリの「検索」ウィジェットをホーム画面に配置しておけば、ウィジェットのカメラアイコンから、瞬時にGoogleレンズを起動できる(国内で販売されている大体のAndroidスマホは標準で配置されている)。
Googleアプリのウィジェットにある「カメラ」アイコンをタップするとレンズを即時起動できる。
画像:筆者によるスクリーンショット。
レンズの「文字認識モード」を選択してコピー
Googleレンズを起動したら、画面下部の「文字認識」をタップして、読み取りたい文字にカメラを向けて、読み取りボタンを押す。
すると自動で文字を認識してテキストとして選択できる状態となる。
文字認識にして撮影すると、自動で認識してテキストが選べる。
画像:筆者によるスクリーンショット。
認識された文字を画面上で選べば、特定のテキストだけを選択できる。
画面下部にある「すべて選択」を選べば、認識したテキストを一気に選択可能。
あとは「テキストをコピー」を選択し、メモアプリなどに貼り付ければオーケーだ。
画面上をタッチ操作で特定のテキストだけを選ぶこともできるし、「すべて選択」で全部を一気に選択もできる。
画像:筆者によるスクリーンショット。
WindowsやMacにもコピーしたテキストを送れる
「パソコンにコピー」機能も用意されている。
画像:筆者によるスクリーンショット。
ちなみに、選択したテキストはパソコン(Windows、Macなど)に送ることもできる。
まずはテキストを選択した状態で「パソコンにコピー」を選択。
「Chrome」ブラウザーがインストールされたパソコンのリストが表示されるので、送りたいパソコンを選択する。なお、この機能を使うには、スマホと同じGoogleアカウントでChromeにログインしておく必要がある。
すると、選択したパソコンのクリップボード(コピーしたデータを一時的に保存する機能)にコピーされるので、貼り付けコマンド(Ctrl/command+Vのショートカットなど)で任意の場所に貼り付けられる。
Chrome経由でPCのクリップボードにテキストが送れる。
画像:筆者によるスクリーンショット。
また、レンズで文字認識後に「聞く」をタップすると、認識したテキストを上部から順番に読み上げてくれるので、小さな文字で何と書いてあるかわかりにくいという場合に活用できる。
「聞く」をタップすると、文字を読み上げてくれる。
画像:筆者によるスクリーンショット。