8割の人が「多様性に配慮」した店舗を選んでいる。アメックス、日本の「DE&I」中小店舗に総額2000万円支援

AMEX RISE with SHOP SMALL 2023 ALWAYS WELCOME

飲食店や小売店などのショップにも、DE&I重視の波が広がっている。

Shutterstock/Leonardo da

深刻な人手不足の影響もあり、いまや企業の重要な成長戦略となっている「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)。

その波は、飲食店や小売店といった店舗運営においても例外ではない。

アメリカン・エキスプレスが2021年に行った調査によると、アメリカの78%の消費者がお店を決める際に「その店舗が多様な属性の人を歓迎し、受け入れるお店であることが重要」回答。80%以上のショップオーナーが「多様性あるすべてのお客様を歓迎していることを、積極的に顧客に伝えるための工夫をしている」という。

2023年に日本の中小店舗を対象に実施した調査でも、「(店舗における)多様性の尊重や配慮」に関して「現在、何らかの対応をしている」と答えたオーナーが6割以上30代以下のオーナーに関しては、その81%が「何らかの対応をしている」と回答するなど、若い世代の関心が特に高い傾向にある。

中小店舗オーナーに総額2000万円

そうした流れを後押しするため、アメックスは9月、性別や年齢、障がいの有無、人種や国籍、言語、LGBTQ+など、あらゆる多様性に配慮した店舗づくりに挑戦する日本の中小店舗オーナーに、総額2000万円の支援を行った。

AMEX RISE with SHOP SMALL 2023 ALWAYS WELCOME

アメリカン・エキスプレスは2年目となる「RISE with SHOP SMALL 2023」で、中小店舗オーナー8人の支援を決定した。

提供:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル

アメックスは2010年、地域コミュニティの活性化を促すことを目的に、行政や非営利団体、企業などと連携して「SHOP SMALL(ショップスモール)」プロジェクトを発足。日本でも2017年にスタートした。

今回の支援は、日本のショップスモール・プロジェクトの一環として、2022年から始まった「RISE with SHOP SMALL(ライズ・ウィズ・ショップスモール)」のプログラムによるものだ。

初回の2022年は、女性ショップオーナーの応援を目的に、受賞者13人を選定。先輩経営者や専門家による相談プログラムや各店舗の課題・要望に応じた最高200万円の支援などを行った。

2回目の今回は、「ALWAYS WELCOME」をテーマに、多様性に配慮したオープンな店づくりに挑戦する中小店舗オーナーを募集した。

審査の結果、外国人女性の雇用に力を入れるアジア家庭料理店「神戸アジアン食堂バルSALA」(神戸市)、障がいのあるアーティストと作品をプロデュースするものづくりブランド「fa」(佐賀市)、障がい・マイノリティに対する理解を促し地方における「チャンスの格差」是正に取り組むカフェ兼ゲストハウス「一般社団法人横川kito」(霧島市)に対し、500万円相当の支援を決定。その他、5人のオーナーに200万円相当の支援を決めた。

アメックスはこうした全世界での取り組みを通じ、2021〜2025年に1000億ドル(約15兆円)の消費を、アメックス加盟の中小店舗に誘導することを目指している。

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