キッチン時間を楽しくするグッズ
ROOMIE
恥ずかしながら、ドリップケトルを持っていません。たまにしかコーヒーを淹れる機会がないので、大きい計量カップや小鍋で代用していました。でも、本当においしいコーヒーが飲みたい。
そう思っていたとき、画期的なアイテムを発見しました。
穴が空いたカップ、これは一体?
コーヒー器具を幅広く展開しているHARIO(ハリオ)のドリッパーセットです。円錐型のドリッパーと、ペーパーフィルターと、不思議な形のアイテムが入っています。
なんの変哲もないカップのようですが、パッと見ただけでは用途がわかりません。
実はこれ、コーヒードリップ初心者に嬉しい仕掛けがあるんです。さっそく使ってみましょう。
まずは、水を注いでみた
本来はお湯を注いで使うのですが、試しに水を注いでみたところ……。
穴からシャワーのように水が落ちていきました。
なんと、電気ケトルや小鍋からお湯を注いでも、均一な速度でお湯をまんべんなく落とすことができる画期的なアイテムなんです。まさに「ドリップアシスト」という商品名どおり。
では、実際に使ってコーヒーを淹れてみましょう。
小鍋からお湯を注いでも、本当に大丈夫?
ドリッパーにペーパーフィルターをセットします。
お湯を注いでドリッパーを温め、コーヒー粉15gをセットして、表面をならします。
傾かないように、ドリッパーの上にドリップアシストをセットします。
準備完了。
まずは、蒸らしです。中央のくぼみにお湯を少量注ぎます。
中央の3つの穴は少し大きめになっています。お湯が落ちるスピードが早くなり、その水流でコーヒー粉全体にお湯が行き届くようになっているようです。
外してみると、中央が窪んでいます。触ってみたところ、全体がしっとりしていました。
蒸らし終えたら、外側のくぼみにお湯を流し入れます。10個の穴からちょろちょろ、ポタポタとゆっくりお湯が落ちていきます。
何度か淹れるなかで、蒸らしから抽出までを250〜280mlのお湯で行うとおいしく淹れられることがわかったので、この量を4〜5回に分けて注ぐようにしています。
抽出後、ドリップアシストを外してみるとコーヒー粉の表面が平らになっていました。
この状態がきちんとコーヒーが抽出できている証拠なのだそう。
飲んでみると、コクや酸味がまろやかで飲みやすい! 冷めても苦みを感じにくいのでおいしく飲み切ることができました。
ドリップアシストを使わずに淹れてみたら……
今度は、同量のコーヒー粉、お湯でドリップアシストを使わずに淹れてみました。
当たり前ですが小鍋では湯量が安定しません。コーヒー豆をいじめているような気持ちになります……。
抽出後、コーヒーベッドを見てみると、壁が崩れているところがありました。
飲んでみると、同じコーヒー豆かと疑いたくなるほどの差が。苦い、酸っぱい、渋い。
よく言えば、コーヒー豆の個性を感じられるのですが、最後まで飲み干したくなる味かと問われると……。あまりの違いにびっくりしました。
他社のドリッパーでも使えた
カリタのドリッパー102にも安定して載せることができました。透明ではないので、中の様子が分からないのですが、何度か淹れているうちに感覚が掴めました。
小鍋からお湯を注いでいるということもあり、「ちゃんと淹れられていないのだろうな」「いつも味に満足感がない」という悩みがありましたが、ドリップアシストを使うようになってから、悩みが消えました。もっと早く出合いたかった。
今回はドリッパーのセットを買いましたが、ドリップアシスト単品でも購入できます。
ROOMIEより一部編集・転載(2023年9月23日の記事)