撮影:小野瀬わかな
仕事や家事、育児と忙しい中、ほしいのは質の良い睡眠だ。効率よく、限られた睡眠時間でサクッと回復したい。
そんな時、「疲労回復ができるパジャマ」の存在を知った。「BAKUNE(バクネ)」というブランドから出ており、「血行を促進し、疲労回復することで健康的な毎日を支える機能性パジャマ」らしい。一般医療機器の認定を取得している点も気になった。
今回はサンプルを1週間ほど借りることができたので、試してみた。
なお、本記事はPRではない。メーカー側への原稿確認も行っていないため、正直な使用感をレビューしたいと思う。
秘密は「特殊繊維による血行促進」
BAKUNE Ladies/上下セット(長袖・テーパードパンツ) 税込2万4200円
撮影:小野瀬わかな
私が試したのは、女性用のリカバリーウェア「BAKUNE Ladies」。
BAKUNEには極小セラミックス粉末を独自配合した特殊機能繊維「SELFLAME®︎」が使用されている。
この特殊繊維が自らの体温を輻射することで、全身の血行が促進され、体の疲労やコリを軽減するそうだ。
BAKUNEのリカバリーウェアはこれまでに累計20万枚以上販売されているらしく、この「BAKUNE Ladies」は女性ユーザーの増加を受けて2022年から発売されているレディースモデルだ。
撮影:小野瀬わかな
早速開封したところ、まず感じたのは肌触りの良さだ。柔らかくて、しっとりとしている。
韓国コスメを起点に日本にもブームが広がったCICA(シカ)を配合した保湿成分により、肌と生地の摩擦を軽減し、着心地の良さを追求しているらしい。
生地は厚すぎず薄すぎず、真夏と真冬以外なら着られそうな感じだ。ちなみに、半袖タイプやスウェットタイプなどもあるようだ。この長袖ロンTは、今の季節にちょうど良い。
写真のカラーはブラウンで、他にもオフホワイト、ライトグリーン、スモークピンクとかわいいくすみカラーが揃っていた。
入眠はスムーズに。肩こりはイマイチ
ロゴには眠りを表す「Zz」の記号があり、可愛らしい。
撮影:小野瀬わかな
気になる効果のほどだが、私の場合、着用初日から入眠が驚くほどスムーズになった。
私はいつも、ベッドに入ってから眠るまでに最低3時間はかかっている。
ブルーライトを発するスマホやPCは睡眠ホルモンの分泌を抑制させるため、寝室に持ち込まないようにし、睡眠前は使用を控えるようにしてみたこともあるのだが、それでも寝つきが本当に悪かった。
ベッドの上で数時間ダラダラとしたあと、「どうせ寝付けないなら時間がもったいない」と仕事や家事に戻ることも多々ある。深夜の仕事は1日の疲れもあり生産性が高くないし、日中に眠くなったりしていた。
ところが、BAKUNEを試した初日は、子ども達を寝かしつけながら21時には一緒に寝落ちしてしまった。こんな事は初めてだ。
2日目以降も、初日ほど即寝することはなかったが、日付が変わる前には眠ることができた。多少のプラシーボ効果はあるだろうが、いずれにしてもBAKUNEを使用している間は8時間近く睡眠を取ることができていた。
逆に、「肩こりの軽減」や、それによる「朝の目覚めのスッキリ感」は1週間ではいまいち感じられなかった。子どもがまだ幼く、夜中に何度も起こされるからかもしれない。
いずれにせよ、寝つきが悪く悩んでいた私にとって、入眠がスムーズになったことは嬉しい効果だった。やはり夜はしっかり眠ることが大切だと再認識した。
身長が低い人でも着られる丈感
撮影:小野瀬わかな
着てみて嬉しかったのは、ボトムスのサイズがぴったりとフィットしたこと。
私は身長が153センチと低いため、ボトムスのサイズ感にはいつも苦労している。最近は、洋服であれば「低身長サイズ」という身長が低い人のためのサイズ展開も増えてきたが、ルームウェアはまだなかなか見かけない。
そのため、ウエストのサイズに合わせてボトムスを選ぶと、大体丈が長いことが多い。
今回借りたのはレディースのSサイズなのだが、私の身長でも引きずらず、むしろピッタリと履くことができた。
撮影:小野瀬わかな
ウエストはゴムになっており、紐で調節することもできるので、ボトムスのサイズは身長に合わせて選ぶといいかもしれない。
ボトムスについてのみ書いてしまったが、トップスもゆったりとした着心地で、特に違和感を感じる事はなかった。
化学繊維が苦手な人は注意
撮影:小野瀬わかな
「これはスゴイ!」と喜んでいたのだが、使用3日目に肌に痒みを感じたので1日使用をお休みした。
私は化学繊維で作られた洋服が得意ではなく、ユニクロのヒートテックも着ると肌が荒れてしまう。
そのため、普段ルームウェアは全て綿素材のものを着ているので、おそらく素材が合わなかったのだと思う。
連続使用しなければ使うことができたが、BAKUNEは20日連続使用することで効果を実感しやすいそうなので、肌に合わないことは少し残念だった。
ガーゼ素材のBAKUNEもあるらしい
撮影:BAKUNE公式サイトよりキャプチャ
しかし、使用をお休みすると、BAKUNE特有のあたたかさが恋しくなった。
お休みしている日も長袖を着ているので別に寒いわけではないのだが、BAKUNEには「体の内側からポカポカとじんわり温まる」感覚があったのだ。これが、血行促進が促されているということなのだろうか。
今回、執筆のために再度販売サイトを見ていたのだが、なんと10月10日よりガーゼ素材のウェアが発売されていた。
肌に当たる面は100%ガーゼ素材で作られており、化学繊維が苦手な人でも着用しやすいという。
上下セットで税込2万6400円とお値段が少し張るので検討中ではあるのだが、購入するとしたら、私は肌に優しいタイプの「BAKUNE Pajamas Gauze」を選ぶ。余談だが、見た目もこちらの方がスッキリ見えそうで好みだ。
私は1週間のお試しだったが、20日連続使用すると効果を感じられる人が多いらしい。私は初日にして入眠のスムーズさに驚いたので、効果の実感にはあくまで個人差があるのだろう。
1日に120万本を売り上げているという「Y1000(ヤクルト1000)」の爆発的なヒットを鑑みても、質の良い睡眠を求めている人は多いのではないだろうか。
パジャマとして考えると、正直価格は少し高い。だが、マットレスや枕のように「質の良い睡眠のための投資」と考えれば、選択肢の一つとしてアリかもしれない。