Maria Noyen/Insider, Peter Macdiarmid/Getty Images
- メアリー・ベリー(Mary Berry)氏はイギリスのお菓子作りの研究家で、リアリティ番組『グレイト・ブリティッシュ・ベイク・オフ』の審査員を務めていた。
- 筆者は最近、ベリー氏の定番「レモン・ドリズル・トレイ・ベイク」を作ってみた。
- ものすごく簡単なレシピで、酸味の効いた甘くて美味しい焼き菓子ができた。
イギリスのメアリー・ベリー氏はお菓子作りの専門家
メアリー・ベリー氏(2014年9月2日、イギリス)。
Peter Macdiarmid/Getty Images
メアリー・ベリー氏(88)は、イギリスを代表するお菓子研究家でフードジャーナリストだ。リアリティ番組『グレイト・ブリティッシュ・ベイク・オフ』の審査員を務めていたことでも知られる。
長年にわたり、ベリー氏はスイーツ作りをマスターするための人気レシピや専門的な見識をまとめた本を20冊以上出版している。
ベリー氏のとっておきのレシピの1つが「レモン・ドリズル・トレイ・ベイク」だ —— これまでに幾度となく作ってきたという
ベリー氏(1977年10月18日)。
Daily Mirror/Mirrorpix/Mirrorpix via Getty Images
『Mary Berry Absolute Favourites エピソード3』でそのレシピを紹介したベリー氏は、お気に入りのレモン・ドリズル・トレイ・ベイクの裏話を語り、1960年代に友人の母親から教わったことを明かした。
「(友人の母親が)『あなたたちはお菓子作りの経験が足りないわ』と言ってキッチンに立ち、わたしたちのためにケーキを作ってくれました。それ以来、わたしのお気に入りです」とベリー氏は語った。
BBCによると、このレシピはベリー氏が街で声をかけられるたびに最も聞かれるレシピの1つでもあるという。
レモン・ドリズル・トレイ・ベイクを作るのに必要な材料は…
Maria Noyen/Insider
生地:
- バター 225グラム ※別途、容器に塗る分を用意
- 上白糖 225グラム
- セルフライジング・フラワー 275グラム ※ベーキングパウダーと塩をあらかじめ混ぜて市販されている薄力粉。自分で作ることもできる。
- ベーキングパウダー 小さじ2
- 卵 4つ
- 牛乳 大さじ4
- レモンの皮 2個分 ※ワックスをかけていないもの
この他に、香りの良いレモンバーベナを細かく刻んで加えてもいい。ただ、ベリー氏は「なくてもレシピはうまくいく」と言っているので、近所の店で見つけられなかった筆者はレモンバーベナなしで作ることにした。
グレーズ:
- レモン汁 2個分
- グラニュー糖 175グラム
まずはオーブンを予熱し、オーブン皿を用意する
Maria Noyen/Insider
筆者はベリー氏が推奨している12インチ×9インチ(約30センチメートル×23センチメートル)のガラス製の耐熱皿を使うことにした。オーブンは160度で予熱しておく。
生地を作り始める前に、耐熱皿にバターを塗ってクッキングシートを敷いておく。焼き上がったケーキをきれいに取り出すためだ。
次に材料を混ぜていく
Maria Noyen/Insider
BBCの公式サイトに掲載されているベリー氏のレシピには、材料の混ぜ方や順番については特に書かれていないけれど、筆者は全体が均等に混ざるよう、水分の少ない"ドライ"な材料(上白糖、セルフライジング・フラワー、ベーキングパウダー)を先に混ぜてから水分の多い"ウェット"な材料を加えていくことにした。
柔らかくなったバターを加えたら、全体を手で混ぜる
Maria Noyen/Insider
バターはそのままだと固いので、耐熱皿に乗せて電子レンジで10秒ほど加熱した。柔らかくなったこのバターを"ドライ"な材料の入っているボウルに加え、きれいに洗った手で混ぜた。
卵と牛乳を加える
Maria Noyen/Insider
これらの材料を加えていくことで、生地はボソボソと乾いた状態からドロッとした滑らかな状態へと変わっていく。
そこにレモンの皮を入れる
Maria Noyen/Insider
ワックスのかかったレモンしか手に入らなかった場合は、あらかじめ水の中でこすってワックスを落としてから皮をすりおろそう。
全体を混ぜたら、生地をオーブン皿に流し込む
Maria Noyen/Insider
ケーキを均一に仕上げるため、スパチュラの裏でケーキの上の部分をならした。
手軽で効率的なこのレシピは今のところいい感じだ —— 15分とかからずにケーキを焼く準備ができた
Maria Noyen/Insider
生地を流し込んだオーブン皿をオーブンへ入れる。ベリー氏のレシピによると、焼き時間は35~40分ほどだ。ケーキがオーブン皿の側面からやや縮んで、真ん中が指でつつくと「はね返る」くらいが目安だ。
ケーキが焼けるのを待っている間にキッチンを片付けて、グレーズの準備に取りかかる。
レモン汁とグラニュー糖で作るグレーズ
Maria Noyen/Insider
生地を作る時とは違い、グレーズにはグラニュー糖を使う。乾いた時にカリカリ、ザクザクとした食感に仕上がるので、しっとりしたケーキによく合う。
35分後、ケーキが焼き上がった —— ケーキを崩さないよう気を付けながら別の皿に移し、5分ほど冷ましたら、グレーズをかけていく
Maria Noyen/Insider
筆者が作った時は、35分で黄金色のケーキが焼き上がった。粗熱を取ってから、レモン味のグレーズをかける。
グレーズは側面を含め、ケーキの全ての表面にかけるようベリー氏はアドバイスしている。そうすることで、どこを食べてもカリカリザクザクとした食感が楽しめる。
常温でしばらく冷ましてからケーキをカットする —— ケーキの内側はふわふわに仕上がっていて美味しそうだ
Maria Noyen/Insider
端のケーキを1つ取ってみると、中までしっかり焼けているのが確認できた。ケーキにナイフを入れると、パリパリとグレーズの層が割れる音が聞こえ、その後は下までスッと切れた。軽くてふわふわなケーキに仕上がった証拠だ。
断面を見ると、ケーキの上の方に濃い黄色の層ができていた。これはグレーズがしっかりしみ込んでいることを示している。
ひと口食べれば、ベリー氏がこのケーキに絶大な信頼を置く理由がよく分かる —— 軽くてふわふわ、あまりの美味しさにフォークが止まらない
Maria Noyen/Insider
レモンバーベナが手に入らなかったので、ベリー氏の「レモン・ドリズル・トレイ・ベイク」を再現しようとしても味と風味にやや欠けるのではないかと少し心配していたけれど、最初のひと口を食べて、そんな心配はいらなかったとほっとした。
レモンの皮とグレーズに入れたレモン汁の風味が一気に感じられたけれど、砂糖の甘みとバランスが取れていたので、苦みも適度だった。
比較的シンプルなケーキでありながら、異なる食感を楽しめるのも気に入った。ケーキ自体はしっとりと軽く、ふわふわに仕上がっている一方で、乾くとプロが作ったようなキラキラとした光沢を放つグレーズは、カリカリザクザクと完璧なコントラストをなしていた。
一切れ食べ終わってから筆者は夕食を作るためにキッチンに戻ったものの、気が付くともう二切れ食べていた。作るのは簡単で、ものすごく美味しい。ベリー氏が1960年代からずっと作り続けている理由がよく分かった。