「あらゆる手を尽くす」は英語でなんと言う? TOEIC600点から挑戦できる『A.I.』に学ぶ

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Illustration: Derplan13/Shutterstock, Alona Stanova/Getty Images, Design: Business Insider Japan編集部

「英語学習には興味があるけれど、なかなか上達しなくてやる気をなくしてしまう」「楽しくないので長続きしない」……あなたもそんな経験はないだろうか。

この連載では、海外映画やドラマを楽しみながら、かつ英語学習にも活かす方法をご紹介。ナビゲーターはAI英語学習アプリ「abceed(エービーシード)」を運営するGlobee代表の幾嶋研三郎さんだ。

毎回1つの作品を取り上げ、ビジネスパーソンがすぐに活用できるフレーズも教えてもらう。

この週末はあなたもおすすめ作品にどっぷりハマりながら、英語学習に挑戦してみてはいかがだろうか。


「ChatGPTを毎日使っている人は?」

2023年10月4日に開催された「Softbank World」の基調講演で、ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏は会場にそう尋ねました。

すると、挙手したのはたった1割ほど。それを見た孫氏は「手を挙げなかった人は人生を悔い改めた方がいい」と、ユーモアたっぷりに切り返していました。

孫氏がそう発破をかけるのも無理はありません。2022年11月にChatGPTがリリースされて以降、さまざまな業界で生成AIの技術が急速に取り入れられており、AI関連のニュースが連日ビジネスシーンをにぎわせています。

そんなAIですが、映画の中には昔から多くのAIが登場してきました。

例えば、1984年に公開されて世界的なヒット作となったアーノルド・シュワルツェネッガー主演の『ターミネーター』もその一つ。この映画では、敵役のAI「スカイネット」が自我に目覚め、核兵器やタイムマシンを使って人類を根絶しようとします。

一方、これとは対極的な視点からAIを描いてみせたのが、2001年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督のSF映画『A.I.』です。この作品は、人間と同じ愛情を持つ少年型ロボットが愛する母を探して放浪するストーリー。観ているとついAI側に感情移入してしまい、最後のシーンは涙なしでは観られない感動作です。

そこで今回は、『A.I.』を題材にして英語を楽しく学んでいくことにしましょう。

ビジネスパーソンにおすすめ『A.I.』

『A.I.』のストーリー

出産制限が課せられた21世紀半ば。最新の人工知能を搭載された少年型ロボットのデイビッド(ハーレイ・ジョエル・オスメント)が、不治の病の息子を冷凍保存している夫婦の家に送られてきた。

デイビッドは母親に対する“愛”をインプットされるが、受け入れ先の家庭から捨てられてしまい……。人類が“メカ”と呼ばれるロボットと共存する近未来を舞台に、人工知能を持つロボットが人間になるための方法と愛を探し求めて冒険する物語。

この作品は、SFなので背景知識もそれほど必要としませんし、登場人物たちの話し方には訛りもないので聴き取りやすいのがポイントです。また、家庭内でのやりとりが多いので、英語でのカジュアルな日常会話を強化するのにも向いています。

TOEIC600点からの初級者・中級者におすすめ

『A.I.』の再生時間は2時間25分、総語数7225語、フレーズ数は1465です。

リスニング難易度の指標の1つであるWPM(1分あたりのワード数)で比較すると、ネイティブの会話は約160台、早口の人だと約200台、TOEICは平均150台なのですが、『A.I.』の会話部分は平均105です。

前回ご紹介した『コーチ・カーター』よりはやや難易度が上がりますが、TOEICの難易度で表すと600点程度、英検だと準2級〜2級レベルの学習者のリスニング学習に最適な作品です。

それでは、作中に登場するフレーズの中から、日常シーンでも役立つ表現をご紹介します。

活かせる映画フレーズ

フレーズ1「a white elephant」

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