イーロン・マスク、ヨーロッパからのX撤退を検討。EUの有害コンテンツ監視強化に直面

イーロン・マスク

Nathan Howard/Getty Images

イーロン・マスク(Elon Musk)はここ数週間、欧州委員会が制定した新たな規制を回避するため、ヨーロッパでのXへのアクセスを停止する可能性があることを示唆している。

Xの事情に詳しい人物によれば、マスクはデジタルサービス法(DSA)を遵守しなければならないことに不満を募らせているという。

1年前にX(当時はTwitter)を440億ドル(約6兆6000億円、1ドル=150円換算)で買収したマスクは、欧州域内でサービス提供を停止することや、EU圏のユーザーのアクセスを遮断することを検討してきたと、その人物は語る。EU圏ではメタ(Meta)の新アプリ「Threads(スレッズ)」が今も利用できないが、マスクの発想はこれに似ている。

8月に発効したDSAは、Xのような大規模なオンラインプラットフォームに対して、偽情報、誤解を招く情報、有害情報を是正および削除できる、実効性と透明性のあるシステムを導入することを求めている。X上ではイスラエルとハマスの軍事衝突に関する誤った情報が相次いで拡散しており、すでにDSAに違反している疑いがある。

有害コンテンツへの監視強化進むEU

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