UGGの定番ブーツも「環境負荷のない」素材に。シープスキンもサステナブルな選択を

クラシックブーツで知られるUGGから、サステナブルなオールジェンダー向けのコレクションが登場した。

かねてよりサステナブルな取り組みに積極的なUGG。ファッショナブルで地球に優しい新コレクションを見ていこう。

環境負荷の少ない農場で生まれた素材

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Deckers Japan合同会社

「Regenerate (リジェネレート)by UGG」は、自然環境の回復を促すという、オーストラリアの「環境再生型」の牧羊場から調達した素材を使用している。

コレクション名からも推測されるように、「環境再生型」は、従来の破壊的な農法と大きく異なる。農地やその他環境に負担のかからないよう、土壌の修復や野生生物の多様性の促進、地中の炭素吸収などにつながる取り組みだ。

UGGは、「2025年までに100万エーカーの草原を再生可能な農地へ修復する支援を行う」と宣言。2022年に提携した同牧羊場において、現時点で31万エーカーの再生に成功している。

環境問題に取り組むアクティヴィストも参加

コレクションには、環境問題に精通する5名のチェンジメーカーたちも参加する。

過剰消費と「同じ服の繰り返し」に対する偏見に立ち向かい、60日間同じスーツを着続けるなどのアクティベーションでも知られているMarina Testino(マリーナ・テスティーノ)をはじめ、活動家、モデルなど、自然保護や気候変動などに高い関心を持つメンバーが名を連ねる。

公式サイト上で彼らが発する力強いメッセージからは、UGGの環境問題への取り組みの誠実さがうかがえる。

環境負荷が少ない素材にアプデ

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Deckers Japan合同会社

新コレクションのラインナップを見てみよう。

シューズは全部で5種類あり、そのうちの4種類には環境再生型農場から調達したシープスキンが使用されている。

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UGG®のアイコンでもあるクラシックブーツは、Classic Mini Regenerate(クラシック ミニ リジェネレート)としてアップデート。

環境負荷が少ない素材に変わっても、UGGらしいスタイルは健在だ。

売上の一部が森に

「Regenerate by UGG」コレクションの売上の一部は、音楽家の坂本龍一氏が創立し、建築家の隈研吾氏が代表を務める森林保全団体「一般社団法人more trees」に寄付される。

奈良県天川村に年間1ヘクタール(1万平方メートル)に500本、3年で3ヘクタール(3万平方メートル)に1500本の植林を行い、「UGGの森」を育てるという計画だ。

この3年間の植林活動だけでも、今後20年間で約171.3トンの二酸化炭素を吸収する試算になるそうだ(※林野庁の森林整備見える化計算シートの数値を適用)。

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