ベースフード、一部商品に「カビ多発」。購入者には個別連絡、交換・返金対応も

ベースフード

ベースフードが販売しているBASE BREADのシナモン味。

撮影:三ツ村崇志

完全栄養食をうたうパンやパスタなどを開発しているベースフードが、同社が販売する商品「BASE BREAD シナモン」の一部工場で製造されたロットに、「カビ発生が多発する事案」が判明したと、10月23日に発表した。

▶続報記事:ベースフードが約76万袋を自主回収。カビ多発問題「製造不良が確認」

同社のプレスリリースによると、カビ発生が多発する事案が判明したのが10月20日。ベースフードでは、10月28日〜31日までの賞味期限の商品7万2512袋中、45件でカビ発生を確認しているという。

ベースフードは原因について「包装破損によるカビ生育」と推定。輸送中に包装容器が破損し、袋内の酸素濃度が上昇したことでカビが生育してしまったのではないかとしている。今後、該当製品を製造する工場の調査を実施した上で、製造・検査体制を強化する。

ベースフード

BASE BREAD シナモン味。袋の中には脱酸素剤(写真右)が入っているが、通常環境下(密閉環境)であればカビは生育できないという。容器包装が破損し、酸素濃度が上昇したためカビが発生することになったのではないか、としている。この参考写真の商品は、カビ問題が発生した製造所とは別の製造所でつくられたもの。

撮影:三ツ村崇志

なお、ベースフードでは自社工場を持たず、パンの製造はすべてOEM(委託製造)だ。今回のカビが発生していたシナモン味の該当ロットの製造を担っていたのは、佐賀県唐津市にあるリョーユーパン唐津工場(製造所固有記号:RA)。

ベースフードによるとリョーユーパン唐津工場では、この7月に発売された「BASE BREAD Rich」の一部商品と「BASE BREAD カレー」の一部商品も製造している(リッチ、カレー味でのカビ発生の有無については言及はない)。

パッケージ

製造所は、パッケージ裏にある賞味期限の下に記載されている製造所固有記号で確認できる。なお渋谷区内のコンビニで購入したこの写真の商品は、さいたま市にある伊藤製パン(製造所固有記号:IT)の工場で製造されたもの。

撮影:三ツ村崇志

ベースフードは23日に発表したプレスリリースで、

「本件における健康被害の報告は受けておりませんが、ご購入いただいた弊社製品にカビを確認されたお客様は、賞味期限内であっても決して召し上がらないようお願い致します」

としている。

なお、該当ロットをECで購入したユーザーに対しては、個別に連絡。実際にカビが生えている製品が渡った消費者に対しては、交換・返金対応を進めていくとしている。

ベースフードでは、今回の件の対象品に関わらずカビが生えた製品が確認された場合は、以下のヘルプセンターへの連絡を求めている。

ヘルプセンター(営業時間:平日10:00-18:00)

編集部より:参考写真について、カビ問題が発生していない製造所でつくられたものだと追記しました。 2023年10月25日 8:12


Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み